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在宅
2023.12.27
在宅生活でもおこりやすい せん妄


「おばあちゃんが朝から変なことを言ってるんです。6年前になくなったお父さんのことを大きな声で呼んだりして…急にボケちゃうこともあるのでしょうか?」
前日までの様子と急に変わってしまった高齢者の様子に戸惑う家族からの相談がありました。  今回は在宅の場面でも起こりうるせん妄についてご説明します。

1.せん妄と認知症の違い

せん妄は、一時的な混乱状態で原因を取り除ければ改善される症状です。
せん妄の症状には、混乱、幻覚、興奮や不安などがあります。

認知症は、脳の機能が進行的に損傷、思考や記憶、判断力などが徐々に低下する状態です。
通常、時間をかけて進行します。記憶喪失、理解困難、日常活動の困難さなど個性の変化を含む持続的な症状があります。  治療や症状の改善はせん妄に比べて困難な場合が多いです。

2.高齢者が在宅生活の中でおこるせん妄の原因

齢者が在宅生活でせん妄になる原因は、身体の変化(発熱、体調不良、薬副作用など)、認知機能の低下、社会的孤立、環境の変化、薬の使用などがあげられます。これらの要因に注意し、早期対応が重要です。

3.家族や介護者が高齢者のせん妄に気をつける考慮するポイント

家族や介護者が高齢者のせん妄に気をつけるポイントとしては、定期的な健康状態のチェック、服薬管理、環境整備、社会的活動の促進が挙げられます。
健康状態の確認や服薬管理では、主治医の指示に従い自己管理が難しい場合は、サポートできる環境を整え、飲み過ぎや飲み忘れがないように注意しましょう。

環境整備では、転倒やケガの予防が重要です。ふらつきやつまづきは薬の副作用症状で出現する場合もあるので普段と違う様子があれば主治医に相談しましょう。  また、社会的な活動を促進し、ストレスを軽減することがせん妄の予防につながります。負担はかかることもありますが、福祉サービスなどを定期的に利用し、地域や家族との交流やコミュニケーションをとるようにしましょう。 安心して過ごせる環境づくりが大切になります。

【まとめ】

・せん妄は一時的で急性の症状で、原因には発熱やストレスなどが関与します。原因が取り除かれると症状の改善は可能です。

・認知症は慢性的で進行が遅く、治療が難しいため介護や薬物療法が必要です。家族の理解と専門家の支援が重要で、健康チェックとコミュニケーションを通じて高齢者の健康をサポートしましょう。

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