入浴中の安全な環境を整えることは、病院でも在宅でも看護の基本です。
・お風呂から上がるときに手足に力が入らなくて立てないことが増えた
・浴槽から出るときにバスタブをまたぐのがむずかしい
入浴介助の場面で介助するときにこんな悩みを経験したことはありませんか? そんな時に使える便利アイテム、浴槽台(以後バスチェア)をご紹介します。 年齢や障害のために安全な入浴動作が確保できないときには、対象者さんにあった補助具を使ってみましょう。
ポイントその1. バスチェアとは?
バスチェアは浴槽の中に沈められる小さな椅子です。4本の足裏にはお湯の中でも浮いてこないようにしっかり浴槽床面に固定できるものになっています。バスチェアはメーカーや商品によって、座面の広さや高さが異なります。自宅の浴槽の広さや対象者の身長に合わせて選ぶことが大切になります。
ポイントその2.バスチェアの使い方
バスチェアは浴槽の中に入れてその上にお尻を置いて座ると立ち上がりがスムーズになります。
浴槽のまたぎに不安があるときは、踏み台としても使えて便利です。
ポイントその3. バスチェアが欲しい時は?
バスチェアは介護保険購入対象商品です。
介護保険の認定を受けている方は担当のケアマネージャーに相談するとサイズや高さの合ったものを手配してもらえます。
また自費購入ですが、介護用品を販売しているお店やホームセンターに介護用品コーナーがあれば売られていることもあります。楽天市場やAmazonなどのインターネットショップでも購入できるので検索してみてくださいね。
【まとめ】
ポイントその1. バスチェアは入浴動作を安全に行うための介護用品です。
ポイントその2. バスチェアは、浴槽内で座る以外に浴槽内での立ち上がりや踏み台にもなる。
ポイントその3. バスチェアは介護保険対象で購入可能。介護用品店やインターネットショップでも購入できる