「90日分のお薬ってこんなにあるの?」
「袋がたくさんあってどれが何の薬か?いつ飲めばいいのか?わからないのよ」
1度の定期受診でもらってくる薬の量が多すぎで困ってしまう患者さん。
在宅生活でもしっかりお薬の管理をするには、どんな工夫があるのでしょうか?
体調が安定していれば病院の定期受診は、月1回、時には3ヶ月や半年毎になることもあります。朝・昼・夕・眠前、体調によっては食前薬が必要になる方もいらっしゃいますよね。
一度に30日分、90日分の処方が出ると両手で抱えるお薬の量になる患者さんもよく見かけられます。次の定期受診までしっかりお薬を飲んで体調管理をするためにはどうしたらいいのかをまとめてみます。
ポイントその1. まずは主治医に相談
年齢・家族構成やライフスタイルを考慮して、できるだけ内服回数を減らせる処方ができないか主治医に調整を相談しましょう。高齢者の独り暮らしなど服薬サポートを受けるのが難しいと考えられる患者様には、確実に服用できそうな時間に1回(分1)もしくは2回(分2)の服用に調整できるといいですね。また、錠剤の種類や大きさ、粉薬といった薬の形態も飲みやすさを優先して処方してもらえるように主治医と調整することも服用忘れを防ぐ工夫になります。
ポイントその2.かかりつけの薬局に相談
主治医から出た処方箋を持ち込むかかりつけの薬局では、朝・昼・夕・眠前・食前など薬を時間毎に薬を一包にまとめてもらう一包化での受け取りを希望してみましょう。
また一包化された袋の外側に、服薬間違い防止のために日付や曜日を印字してもらえたり、朝昼夕の色分けをしてくれるサービスもあります。患者さんが服用のときに必要な確認情報を表示してもらえるように相談してみましょう。
お薬の数にもよりますが、お薬を一包化で準備する作業は時間がかかる場合が多いです。待ち時間が長い場合は配達や配送サービスがないかを確認してみるのもおすすめです。
ポイントその3. お薬カレンダーやお薬ボックスを使う
持ち帰った薬は、お薬カレンダーやお薬ボックスを使って整理しましょう。
お薬カレンダーやお薬ボックスを使って整理しておくと、薬局でもらってきた袋から毎回取り出して服用するより、飲み間違いを防いだり飲み忘れに気づきやすいです。
お薬カレンダーやお薬ボックスは薬局や100均ショップでも販売されています。1ヶ月分・1週間分・1日分などいろんな種類のものがあるので、ライフスタイルにあったものを選ぶのがいいですね。
ポイントその4. ジップ付きの小さめの袋に1回分をまとめてから整理
薬局で一包化してもらっても頓服薬がある時や複数の病院にかかっている場合には、一回の服用で複数包を服用することになりますね。
そんな時にはジップがついた小さめの袋に1回分毎にまとめておくと管理がしやすいです。 袋の表面には曜日や服用時間帯を記入や色分けをして飲み間違いを防ぐ工夫をしましょう。
【まとめ】
ポイントその1. まずは主治医に飲み忘れが少なくなる処方を相談してみる
ポイントその2. かかりつけの薬局に一包化を相談する
ポイントその3. お薬カレンダーやお薬ボックスで整理する
ポイントその4. ジップ付きの小さめの袋に1回分をまとめてから整理する