高齢の家族が退院してきたら足腰が弱っていて外出に車椅子が必要になってしまった時に
「はじめて使う車椅子、うまく使えるかな?」
「注意することはなに?」と困ってしまうことがあると思います。
在宅療養生活で障害や筋力低下のために移動に車椅子が必要になると、利用者本人だけでなく介助を行う家族や介護者もはじめて使う車椅子に不安や戸惑いがでますよね。 通院や介護サービス利用時を含めた外出時に安全に車椅子を使うための注意点をお伝えします。
1.在宅生活で車椅子を使うときの注意点
・利用者が使いやすい身長や体重に合ったサイズの車椅子を選びましょう。介護支援専門員または福祉用具レンタル担当者に相談する個別の相談に応じてもらえます。
・車椅子の座面やフットレスト(足置き場)、背もたれの傾きなどを調整して正しく心地よい姿勢で座りましょう。
・整わない姿勢で長時間車椅子で座っていると皮膚トラブルや関節拘縮のリスクを高めます。除圧クッションやタオルなど補助具の使用を用いることを検討しましょう。
・家の中で車椅子が使いやすいように、家具の配置を調整しましょう。段差がある場合や通路や扉の幅が合わない場合は住宅改修や福祉用具の利用について検討することがおすすめです。介護支援専門員に相談しましょう。
・車椅子のブレーキを確認し、急な坂道や急なカーブを避けるようにしましょう。安全に車椅子が使えるように仕組みや操作を確認することが大切です。 ・車椅子を使用する頻度にもよりますが収納スペースの確保も必要です。家具や間取りを考慮しながら使いやすい場所を選びましょう。
2.在宅療養中の外出に車椅子を安全にサポートするために家族・介護者が気をつけること
・車椅子の利用者が正しい姿勢で座れるようにサポートしましょう。乗り降りの時は車椅子のブレーキが正しくロックされていることを確認することが大切です。
・移動中の急ブレーキや急発進は避けるように意識し安全なスピードで押しましょう。 ・道路や歩道、施設の出入り口などの階段や段差、不安定な地面に注意し引っかかりや転倒に十分気をつけましょう。
・車椅子介助に必要なブレーキの操作、段差や障害物を回避する押し引きの方法、車椅子の折りたたみと組み立て操作の確認も大切です。利用者とうまくコミュニケーションをとりながら焦らず安全にサポートしましょう。
・車椅子の介助は体力を要します。介助者も疲労やストレスが溜まらないように定期的に休憩をとりましょう。
【まとめ】
在宅療養で車椅子が必要になったときの注意点や工夫することのまとめ
1.正しい姿勢で座れるように適切なサイズの車椅子を選ぶことが大切です。必要な時は除圧クッションなどの補助具を使って皮膚トラブル予防に努めましょう。
2.安全に車椅子を利用するためブレーキや障害物の回避操作方法を事前に練習しましょう。