検査
2024.02.27
いつ・どのくらい・どうやって」?尿検査にありがちな疑問を解決!
患者さんに尿検査を依頼したものの尿量が少なすぎて検査ができなかったり、氏名などの情報がにじんでいて読み取れなかったりということはありませんか?
尿検査にはいくつか注意しなければならないことがあります。患者さんにきちんとポイントを伝えられるよう把握しておきましょう。
1. 清潔な手での取り扱い
尿検査では検体が外部の微生物や異物に触れないように注意が必要です。尿を採取する前には、手を十分に洗って清潔な状態にしましょう。爪や指間も含め、手全体の清潔さが検査の信頼性に影響します。
2. 起床後の尿採取の重要性
起床後は身体が静かで、運動や体位変換による影響が最小限です。これにより、尿中の成分がより正確に反映され、診断において重要な情報源となります。特に、腎臓に負担のかかる活動の後は注意が必要です。
3. 適切な尿量の採取
尿検査には一定の尿量が必要です。検査用途により異なりますが、通常は30〜60mlが推奨されます。尿が不足してしまうと、検査が正確に行えない可能性があるため、十分な量を確保しましょう。
4. 最初と最後の尿は捨てる
最初の尿や最後の尿は、排尿前または後に尿道や周辺に存在する不純物が混ざる可能性があります。これらの部分を捨て、中間部分の尿を利用することで、よりクリーンな検体が得られ、正確な検査結果が期待できます。
5. 正確なラベル記入
検体が正確な情報と関連付けられていることは不可欠です。検査用紙やラベルには採尿日、氏名などを正確に記入しましょう。また、濡れた手でラベルを触れないように心掛け、尿による損傷を防ぐためにラベルの貼付けにも気を配りましょう。
【まとめ】
・検体は綺麗な手で取り扱う
・起きてから一番最初の尿を採る
・採尿量に注意
・中間尿を採尿する ・採尿日や氏名は正確に