モアブラシを使った口腔ケアを始めたけれども、使ったあとの洗い方や保管方法、新しいものへの交換時期がわからないまま使用してしまっている場面もあります。口腔内の清掃に適したモアブラシの洗浄方法と保管方法、交換時期についてまとめました。
モアブラシの素材と特徴
モアブラシは、口腔内の清掃やマッサージに適した毛先のやわらかいブラシで、柄の部分は、ポリエチレンで、毛の部分はポリプロピレンでできています。毛の素材のポリプロピレンは、硬く、強度にも耐薬品性にも優れていますが、モアブラシは食物残渣や汚れをからめとるソフトな綿毛のような感触です。デリケートな口腔粘膜への刺激を最小限にし、出血の多い方や口が開きにくい方にも安心して使えるブラシです。
モアブラシの洗浄方法
①まずはモアブラシに付着した食物残渣や痰、汚れを水で洗い流します。コップの中に水を入れすすぐように振りながら汚れを落とします。ブラシの細かい綿毛に汚れが絡みついて落ちにくい場合は、蛇口からの流水の圧でしっかり洗いましょう。落ちにくい汚れは、ぬるま湯のなかでもみほぐしながら洗うと落ちやすいこともあります。汚れが残るとにおいの元になるので、3〜4回繰り返し洗うことがおすすめです。
②汚れがとれたあとはしっかり水気を切ります。
③薬液消毒はできないのでしっかり水を切り乾燥しやすい状態で保管します。コップなどにブラシ部分を上にして立てかけるのなどして毛先がつぶれてしまわないように保管するのがおすすめです
モアブラシの交換時期
モアブラシは毎日使うものなので、1〜1.5か月での交換目安になります。ブラシの衛生面とワイヤーの強度を保持するために適正期間で交換しましょう。注意点としては、口腔内の状態やブラシ使用時の圧加減には個人差があるので、毛先の形状が維持できていない場合には消耗していると判断し早めの取り換えがおすすめです。
口腔粘膜が過敏で出血しやすい人や口腔マッサージが必要な方、口腔内の痰や食物残渣が多い方にも適したモアブラシ。適切な洗浄や保管方法で使用し、定期的な交換を行いましょう。
【まとめ】
・モアブラシの汚れを水で洗い流してしっかり水を切り乾燥させることが大切
・汚れが残る場合洗浄と水切りを3~4回繰り返す
・毛先がつぶれないようにブラシ部分を上にコップなどに立てかけて保管
・交換目安は1~1.5か月。使用頻度やブラシの消耗に合わせて交換しましょう。