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呼吸器内科
2024.09.26
安心安全な移乗方法 ベッドからストレッチャーへ

病院で検査や治療の移動で欠かせないのがストレッチャー。安静が必要な方のストレッチャー移乗は、安全かつスムーズに行う必要があります。急を要する場面でも冷静に移乗できるようにベッドからストレッチャーへの安心安全なストレッチャーの移乗方法を紹介します。

1. 準備

まず、ストレッチャーの動作確認を行い、真っ直ぐ進むか、ブレーキがかかるか、側板が機能するかを確認します。ベッドサイドで、患者さんに移乗することを伝えます。次に、患者さんのベッドサイドにストレッチャーを近づけ、ベッドの高さに合わせ高さ調節を行います。ストレッチャーとベッドを完全に密着させて高さ調整を行うと、摩擦や衝撃でストレッチャーが破損する可能性があるため注意が必要です。また、点滴や膀胱留置カテーテル、ドレーンなどが引っ張られないように配慮します。

2.  スライディングシートを使って移動する方法

患者さんを側臥位にし、スライディングシートを移乗する側の身体の下に入れます。体を支えながらスライドさせて移乗します。スライディングシートが回ることで少ない力で移乗できるため、少人数で行えますが、最低でも2人は必要です。

3.スライディングボードを使うって移動する方法

患者さんには側臥位になってもらい、スライディングボードを患者さんの移乗する側に入れます。患者さんの体の1/3がボードに乗ったら両足はボードの上に、両手は胸元に置いてもらいます。その後、介助者の手は肩と大腿部に置き、自分の体重を乗せるようなイメージで押します。この方法では、患者さんに摩擦が加わることがなく、負担をかけずに移動できます。ここでのポイントは、介助者は手の設置面を広くとり、肘を曲げずに押すことです。

4. 注意点

移乗前に行う患者さんへの説明と声かけが非常に重要です。患者さんの協力により首に力を入れることで頭への負担や衝撃を予防できます。また、脱臼や骨折のリスクを減らすために、両手を身体の前で組むようにしましょう。点滴や膀胱留置カテーテルが引っ張られないように注意し、ストレッチャーでの移動で使用しないモニタ類の外し忘れがないか確認します。ストッパーのかけ忘れも転落の危険があるため、移乗前に確認しましょう。

【まとめ】

-移乗前に患者さんに説明し、ストレッチャーの動作確認を行う。移乗前の説明と声かけ、ブレーキ確認、モニター外し忘れに注意。
-点滴やカテーテルの配置を確認、ストレッチャーの高さをベッドに合わせる。
スライディングシートやスライディングボードを使用し少ない人数と力で効率的に移動させる

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