
医療従事者にとって手荒れは避けられない悩みの一つ。感染予防や患者さんの安全を守るために欠かせない手洗いや消毒が、皮膚に大きな負担をかけます。ここでは、新人医療従事者の皆さんが知っておきたい手荒れの原因やその影響、そして実践しやすいケア方法をお伝えします!
1.医療従事者が感じる「手荒れあるある」
手荒れに悩む医療従事者ならではのエピソードをいくつか挙げてみました。
- 手洗いや消毒、手袋の装着頻度が高く、肌がボロボロになる。
- お気に入りのハンドクリームを常備しているが、塗った後はパソコン作業や手袋の着脱が不便になる。
- ひび割れに気づかずアルコール消毒をした際、激痛が走る!
- 絆創膏で保護してもすぐに濡れたり剥がれたりして使わなくなる。
心当たりがある方も多いのでは?忙しい現場でケアを怠りがちですが、これから紹介する対策を試してみましょう!
2. 手荒れが起きる理由とは?

手荒れの主な原因は、頻繁な手洗いや消毒による皮膚への刺激です。さらに、手袋の着脱による摩擦や、消毒薬に含まれる成分が皮膚のバリアを弱めることも影響します。これらが重なることで、手荒れが悪化しやすくなります。
3. 手荒れが医療現場に与える影響とは?

放置された手荒れは、以下のような影響を及ぼします。
・感染リスクの増加
ひび割れやあかぎれは細菌が定着しやすく、感染リスクを高めます。患者さんだけでなく、医療従事者自身やその家族にも影響を及ぼす可能性があります。
・患者さんへの不快感
荒れた手で触診やケアを行うと、患者さんに不快感を与えることがあります。柔らかな手を保つことは安心感にもつながります。
・痛みや痒みがストレスに
ひどい手荒れは痛みや痒みを伴い、業務への集中力を低下させるだけでなく、ストレスの原因にもなります。
4. 手荒れを防ぐためのケアのポイント

1. 保湿をこまめに行う
乾燥を感じる前からハンドクリームを塗る習慣をつけましょう。業務中が難しい場合でも、休憩時間や就寝前のケアが効果的です。
2.手洗いは常温の水で行う
温水は皮膚の油分を奪いやすいため、常温またはぬるま湯を使いましょう。
3.タオルで優しく拭く
手を拭くときは、押し拭きで水分を吸い取るようにし、肌を傷めないように心がけてください。
4.アルコール消毒後のケア
消毒後は手が完全に乾いてからハンドクリームを塗ることで、肌のバリアを守ることができます。
5.早めの医療機関受診
ひび割れや赤み、痛みがある場合は自己判断せず、皮膚科で診察を受けましょう。適切な治療で早期回復が期待できます。
6.日々のケアを怠らない
手荒れは感染リスクやストレスの原因にもなります。忙しい中でもケアを習慣化し、自分の肌を守りましょう。
柔らかな手を保つことで患者さんとの信頼も深まります。日々の実践を大切にしましょう。
まとめ
・まずは、保湿をこまめに行う。乾燥する前にハンドクリームを塗るのがコツ。
・手洗いは常温の水で。 温水は皮脂を奪いやすいので注意が必要。
・手を拭くときは、タオルで優しく押し拭く。
・消毒後はハンドクリームでケア。 肌のバリアを守る!