病院内で検査や処置に入る時、意外と看護師も使う機会が多い滅菌手袋。清潔に装着することに気をつけなければいけないので、ドキドキ緊張や早くしないとという焦りを感じる方も多いのではないでしょうか?手袋を不潔にしてしまって落ち込んだ経験もあると思います。そこで今回は、滅菌手袋が不潔になりやすい場面と装着をスムーズにするコツを紹介します。
1. 手袋の準備

滅菌手袋を装着する際は、まず自分に合ったサイズの手袋を選ぶことが重要です。手袋のサイズが適切でないと装着に手間取りずれて不潔にしまう可能性があります。サイズのおおよその目安としては、以下の通りです。
- SS: 5号
- S: 5.5~6号
- M: 6.5~7号
- L: 7.5~8号

手袋を選んだら、次に内装(パッケージの内側部分)を安定した清潔な場所に広げます。この時、内装を乱雑に扱わないよう慎重に広げ、手袋が落ちたり、汚染されないよう注意が必要です。 特に内装を広げる際は、ゆっくりと丁寧に行うことで手袋が飛び出してしまうリスクを軽減できます。
2. 手袋の装着方法
手袋の装着時も、不潔にならないよう細心の注意が必要です。
まず、左手で右手袋の折り返し部分をつかみ、右手を手袋の内側に差し込みます。この時、手袋の内側だけに触れることを意識し、外側に触れないようにします。外側に触れると手袋が不潔になってしまい、再装着が必要になるため注意が必要です。
次に、右手で左手袋を装着します。左手と同様に、右手の折り返し部分をしっかりつかみ、慎重に手袋の内側に手を差し込みます。すべての動作が終わった後は、手袋が正しく装着されているか、外側に不潔な部分がないか確認しましょう。
3. 滅菌手袋が不潔になりやすい場面

滅菌手袋が不潔になる主な場面はいくつかあります。まず、不安定な場所で手袋をつけると、手袋が落ちやすく、外側が汚染されるリスクが高くなります。作業は必ず清潔で安定した場所で行うようにしましょう。
次に、内装を急いで開けると、手袋が勢いよく飛び出して不潔になることがあります。内装は丁寧にゆっくり開きましょう。また、サイズが合わない手袋を使うこともリスクになります。小さすぎる手袋は破れやすく、大きすぎる手袋は手から外れてしまいます。自分の手に合ったサイズを選び、しっかりと装着しましょう。
さらに、手袋の折り返し部分をしっかり掴めていない場合、手袋の外側に触れるリスクが高くなります。折り返し部分を確実に掴んで装着することが重要です。最後に、処置や検査の準備が十分でない場合、手袋を装着した後に清潔操作を行うことが難しくなります。準備を整えてから手袋を装着するよう心掛けましょう。
以上、滅菌手袋の正しい装着方法と、不潔になりやすい場面に関する説明でした。
滅菌手袋の装着は、患者さんの安全を守るために非常に重要な技術です。注意深く正確に行うことで、清潔な操作を維持し、感染のリスクを最小限に抑えていきましょう。
まとめ
・手袋は安定した場所で、適切なサイズを選び準備を整える
・内装はゆっくり開き、折り返し部分をしっかり掴む
・不安定な場所、急いで開ける、準備不足は不潔になるリスクが高い