「痛くない採血」は、すべての看護師が心がけています。では実際に、看護師が実践している効果的な採血テクニックを紹介します。これらを日常のケアに取り入れ、患者さんにとってより快適な採血を目指しましょう。
1. 勢いよくスパッと刺す

多くの看護師が推奨するこの方法は、迷わず勢い良く針を刺すことで、痛みを感じる時間を短くし、患者さんの不快感を最小限に抑えます。
2. 穿刺部の皮膚を伸展させる

採血部位の皮膚をしっかりと伸ばして血管を固定することで、針がスムーズに入りやすくなり、皮膚への貫通時の抵抗が減少します。これにより、患者さんの痛みも軽減されます。
3. 患者と会話しながら採血を行う

リラックスできる会話をしながら採血を行うことで、患者さんの緊張を解きほぐし、痛みに対する感覚を軽減できます。具体的な声掛けの例としては:
● 食事に関する会話でリラックスさせる:「最後に食事したのは何時ですか?お腹が空いているのかもしれませんね。採血が終わったら、何か美味しいものを食べましょうね。」
● 採血の進捗を伝える:「血液の採取は順調ですよ。あと少しで終わりますから、もう少しだけ我慢してくださいね。」
4. 針を抜くときは圧迫しない
採血後の針を抜く際は、直接針が入っている場所を圧迫せず、抜いてからすぐに刺針部を圧迫します。患者さんに余計な痛みを与えないようにソフトに扱いましょう。
これらのテクニックを活用して、痛みを最小限に抑え、患者さんから信頼される採血スキルを磨きましょう。
まとめ
・橈側皮静脈は穿刺後の痛みやしびれを生じにくい
・肘付近で採血できない場合は、前腕や手背の血管を探す
・手背は前腕に比べて痛点が多く、皮下脂肪が少ないため、痛みが強くなりやすい
・強い痛みやしびれがある場合は、すぐに採血を中止して、必要に応じて医師の診察を