何度も入退院を繰り返している呼吸困難の患者さんに、担当医から在宅での酸素療法を始めることを提案されました。在宅での療養にスムーズに移行するために、どのようなサポートやアプローチが効果的か?今回は、在宅酸素療法を導入する患者さんへの具体的な支援内容についてお伝えします。
酸素供給が必要な患者さんが、自宅でも療養できるようになるのが、在宅酸素療法です。自宅で安全かつ快適に治療を受けるために、以下のような準備をお勧めします。
機器の準備について:

使用する酸素濃縮器や酸素ボンベは、医師や専門家の指導のもと、選ぶことが大切です。これらの機器に関する費用は健康保険を利用することができます。状態によっては身体障害者手帳の交付により、さらなる治療費やレンタル費用の補助が得られます。手帳の対象になる可能性がある場合は、治療の導入前に申請を進めることで、準備がスムーズに行えます。
福祉用具の活用:
在宅酸素を導入する際、初期段階では自身で対応可能なことも多いですが、長期的には介護ベッドや車椅子などが必要になることがあります。これらの福祉用具は地域の福祉事務所や市町村の窓口でレンタルすることができます。65歳以上の方は介護保険を利用することができます。
自宅の環境整備:

酸素濃縮器を置くスペースを確保するだけでなく、酸素チューブがつながった状態でも患者さんが安全に快適に過ごせるよう、家具の配置変更や段差の解消を検討しましょう。場合によっては、手すりの設置や段差解消のためのリフォームも必要になるかもしれません。
安全対策のお願い:

酸素濃縮器の周囲での火気の使用は絶対に避けてください。また、消火器や煙感知器の設置も忘れずに行い、常に安全を確保してください。
緊急時の準備:
停電や機器の故障に備えて、常に余裕をもって酸素ボンベを準備しておくことが大切です。地震やその他の災害が発生した際にも迅速に対応できるよう、かかりつけの医療機関としっかり連携を取っておくことが重要です。また、ご家族の理解と協力体制も確認し、もしものときに備えましょう。
【まとめ】
・治療費やレンタル費用は保険利用と障害者手帳交付で補助可能。
・福祉用具は地域福祉事務所などでレンタル情報を収集する。
・家具配置の変更や段差解消で安全な環境整備。
・酸素濃縮器周辺では火気厳禁と安全対策強化。
・停電対策として予備の酸素ボンベを準備。