もう大丈夫!人工呼吸器のアラーム対応

呼吸器内科
2025.03.20
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人工呼吸器は、重篤な呼吸不全の患者の命を支える重要な医療機器です。「アラームが鳴っているけれど、どう対応すればいいの?」「この患者はなぜこの設定なんだろう?」などの呼吸器管理の疑問はありませんか?人工呼吸器を装着している患者さんは、重症で難しそうな印象を持っている人も多いかもしれません。本記事では、人工呼吸器管理の基本やアラーム対応について解説します。

人工呼吸器の基本用語 

呼吸回数(RR:Respiratory Rate)

大人の一般的な呼吸回数は1分間に12~20回です。患者の状態に応じて適切に調整します。

 ・一回換気量(TV:Tidal Volume)

1回の呼吸で肺に送り込む空気量は、体重1kgあたり6~8mlが目安です。

 陽圧呼気終末圧(PEEP)

肺が虚脱しないように、持続的に適用する圧力です。

 FiO2(吸気中の酸素濃度)

 酸素の濃度は通常21%から100%の間で調整され、酸素中毒を防ぎます。過剰な酸素は
肺細胞を傷害したり、CO2ナルコーシスを引き起こしたりすることがあります。

人工呼吸器のアラーム

呼吸器のアラームの主なものはこちらです。

高圧アラーム 

気管チューブや回路内の閉塞、痰の貯留、気管内抵抗が原因で生じます。気管チューブの位置調整や痰の吸引などの対処が必要です。

低圧アラーム

気管チューブのリークや抜去、自発呼吸による異常が原因です。回路の各接続を確認し、必要に応じて交換します。

分時換気量アラーム

設定値の換気量が不足している場合に発生します。患者の自発呼吸の減少、リーク、カフの異常が原因です。回路の接続とカフの状態を確認します。

アラームが鳴ったら確認すべきこと4ステップ

人工呼吸器の設定値と実測値の比較

人工呼吸器の設定値と実測値を確認し、どのパラメータに異常があるかを把握します。問題が機器自体に起因するのか、それとも何か外部の要因によるものか見極めましょう。

患者のバイタルサインと観察

患者のバイタルサイン、表情、そして顔色を観察し、緊急性を評価します。特に、SpO2の値と胸郭の動きに注目し、呼吸が適切に行われているかを確認しましょう。

気道の状態とチューブ・回路の確認

気道の閉塞や、チューブおよび回路の状態を点検しましょう。チューブの位置・回路の接続がしっかりとされているか、また分泌物の蓄積がないかどうかをチェックしましょう。この要因がアラームの原因となることが多いため、念入りに確認しましょう。

医師への報告と迅速な対応

アラームの原因が判明したら、必要に応じて直ちに医師に報告し、指示を仰ぎます。患者の呼吸が困難である場合やSpO2が急激に低下している場合など、緊急性が高い状況では迅速な対応が求められます。

以上、人工呼吸器の基本とアラーム対応について解説しました。人工呼吸器管理は、患者の状態や呼吸器の設定、機器の作動状況など多角的に見る視点が大切です。アラームが鳴っても慌てず、1つ1つ確認していきましょう。

【まとめ】

・人工呼吸器の設定値と実測値を見比べる清掃、清潔、躾)で効率化。


・患者の状態を見て緊急性を評価する。

・気道の閉塞やチューブ・回路の状態を確認する。

・必要に応じて医師に報告する。

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