注目の資格!健康経営アドバイザーと健康経営エキスパートアドバイザーの役割と可能性

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2025.05.26
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「健康経営」という言葉をご存じですか? 企業が従業員の健康づくりに積極的に取り組み、その成果を経営的な視点で評価する考え方です。近年、企業の持続的な成長には従業員の健康が欠かせないと認識されるようになり、注目を集めています。
こうした健康経営を推進する専門家として、「健康経営アドバイザー」と「健康経営エキスパートアドバイザー」という資格があるのをご存じでしょうか? 本記事では、これらの資格を取得し実務で活用している筆者が、資格の特徴や取得のメリットについて自身の経験を交えながらご紹介します。

1. 健康経営アドバイザーとは

健康経営アドバイザーは、企業の健康づくりを支援する専門家です。従業員の健康促進を企業の成長に結びつけるため、さまざまなアドバイスを提供します。例えば、「社員の運動不足を解消したい」「メンタルヘルス対策を始めたい」といった企業の課題に対し、実践的な解決策を提案します。特に中小企業では、限られた予算や人員の中で効果的な取り組みを実現するため、心強いサポーターとなっています。

2. 健康経営エキスパートアドバイザーとは

健康経営エキスパートアドバイザーは、健康経営の上級専門家です。企業の健康課題を経営的な視点で分析し、戦略的なアドバイスを行います。「健康経営優良法人」の認定取得支援や、企業全体の健康経営戦略の立案など、より高度な支援が可能です。健康経営アドバイザーの資格を持つ人が、さらなるスキルアップを目指して取得するケースも多く見られます。

3. 資格取得のための条件と流れ

健康経営アドバイザーの資格取得には、特別な受験資格は設けられておらず、どなたでも受講可能です。取得の流れとしては、まず東京商工会議所の専用サイトでアカウントを作成し、研修の申し込みと受講料の支払いを行います。その後、eラーニング形式の研修動画を視聴し、効果測定試験に合格すると、修了証が発行され、認定が完了します。

資格取得後、さらに上位資格である「健康経営エキスパートアドバイザー」を目指すことも可能です。

健康経営エキスパートアドバイザーの受験には、いくつかの条件があります。まず、健康経営アドバイザーの資格を有効期間内に保有していることが前提となります。さらに、中小企業診断士や社会保険労務士、医師、保健師、看護師、管理栄養士、公認心理師などの所定の資格を持っているか、または健康、医療、保健分野や企業経営、人事労務、健康経営に関する業務に概ね1年以上従事した実務経験が求められます。

これらの条件を満たした上で、知識確認テストやワークショップを通過することで、資格を取得することができます。

4. 資格取得のメリット

これらの資格を取得することで、医療機関以外でも産業保健分野やコンサルタントとして働く選択肢が広がり、キャリアアップが可能です。医療現場以外でも専門性を発揮し、新しいキャリアパスを切り開くことができます。

東京商工会議所のデータによると、ワークショップ合格者の8.2%が看護師であり、専門性の高さが評価されています。看護師の知識を生かし、企業の健康課題を経営的視点で支援する役割が求められています。
医療現場を超えたフィールドで新たな挑戦をしてみてはいかがでしょうか。

【まとめ】

  • 健康経営アドバイザーは企業の健康づくりを支援する専門家。
  • 健康経営エキスパートアドバイザーは上級資格で、経営視点での戦略支援が可能。
  • 資格取得で産業保健やコンサルタントとしてのキャリアが広がる。
  • 医療現場外でも専門性を活かし、新たな挑戦ができる。

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