実習で実施する機会が多い「洗髪」。洗うことに集中しすぎて、観察や声かけを忘れていませんか。
洗髪中は周囲の様子が把握しにくいため、進行状況がわからず不安に感じる患者さんもいます。
この記事では、洗髪の目的や効果、安心してケアを受けてもらうためのコツについて紹介します。
洗髪の目的と効果をおさらい

洗髪は、頭皮や髪の毛を清潔にするだけではなく、患者さんの気分転換や自尊心向上にもつながる大切なケアです。
・頭皮や髪の毛を清潔に保つ
余分な皮脂や汚れ、汗、ほこり、フケなどを取り除いて、頭皮や毛髪を清潔な状態にします。
・頭皮の血行を促進する
お湯で洗い流したり、指の腹を使って適度な圧をかけたりすることによって、頭皮の血行が良くなります。酸素や栄養が行き渡りやすくなり、頭皮や髪の毛を健康な状態に保ちます。
・皮膚トラブルを早期発見する
洗髪しながら頭皮や毛髪の状態を観察し、赤みや傷、脱毛などのトラブルがないか確認します。
・緊張を和らげ自尊心を高める
洗髪後のさっぱりとした爽快感は、心身をリフレッシュさせてくれます。また、身だしなみが整うことにより、闘病意欲や自尊心の向上が期待できます。
安心・安全な洗髪のコツ3選

多くの患者さんにとって、ベッド上や洗髪台での洗髪は、入院して初めて体験することです。
次の3つのポイントを意識して、患者さんの不安や疲労が最小限になるよう努めましょう。
1.「見えない」ことへの不安に配慮する

洗髪中は、顔にガーゼをかけたり目をつむっていたりするため、周りの様子がよくわかりません。
「今からお湯をかけますね」「あと一回流したら終わりです」など、小まめな声かけが患者さんの安心につながります。
2.状況に応じて小まめに姿勢を整える
患者さんの眉間にシワがよったり、身体を動かしたりするときは、辛い姿勢になっているのかもしれません。患者さんの表情や動きをよく観察して、適宜姿勢を直せるよう配慮します。
洗髪台を使用する際は、表情が見えないため「辛いときは手を挙げる」など、コミュニケーションの取り方も工夫しましょう。
3.濡らさないためのコツをおさえる
身体や衣類が濡れてしまうと、患者さんに不快な思いをさせてしまいます。苦しくない程度にケープを肌に密着させて、首に巻いたタオルがはみ出さないようにします。
洗い流すときは、髪の生え際や首に手を添えて、顔や耳、肩にお湯がかからないよう注意しましょう。
学内演習の際には、手順の確認だけではなく、表情の観察やケア中の声かけも含めて練習してみてくださいね。
こちらの記事では、在宅での洗髪方法について、詳しく解説しています。
まとめ
洗髪の主なポイントは以下の3つ
・周りの様子が見えないことに配慮した声かけ
・状況に応じた小まめな姿勢の修正
・ケープの巻き方と洗浄時の手の使い方に注意



