臨床でよく使われるSPO2モニター。SPO2プローブは、リユーザブルタイプよりディスポーサブルタイプのものがよく使われるのではないでしょうか。 ディスポーザブルのプローブをつけたのにすぐ断線したり、患者さんが嫌がって外してしまうことはありませんか?今回はSPO2プローブの指以外の装着方法と装着中の注意点をお伝えします。
1.SPO2モニターの仕組みと装着
SPO2モニターは、LEDライトが6〜18mmの測定する皮膚を通過し、受容部に検知された信号と脈波で測定されますので、測定部位は適度な皮膚の厚さ、LEDライト発光部と受容部は対向出来るよう装着しましょう。そして必ずコードが断線しないよう位置で装着しましょう。
2.コードのテープ固定は必ずΩとめ、火傷に注意も!SPO2プローブ装着中も皮膚を観察しよう
SPOモニターを外したらくっきりコードの圧迫跡がついていた、そんな経験ありませんか?長時間モニタリングする場合、テープの種類によっては徐々にしまってしまい知らない間に圧迫が進み褥瘡のリスクが高まります。
又LEDライトは低温ですが発熱はしています。長時間の装着は熱が逃げないため低温火傷のリスクがあります。赤ちゃんやお年寄りに装着の際は特に注意が必要です。
褥瘡・熱傷にならないためにも8時間程度でプローブ装着部位の皮膚状態をして、装着部位の変更をおすすめします。
3.測定場所は指だけではない。状態にあわせSPO2プローブをつける場所を変えよう
プローブ装着部位といえば、手足の爪足趾がよく選択されます。皮膚の厚さにおいても固定面でも装着しやすいです。しかし、発熱により抹消血管収縮から血流不良で測定できないことや、不快感から患者さん自身がはずしてしまうことも。
そんな場合は耳や額で測定することもおすすめします。四肢の爪に比べて脈波の検知は1/10程度しかないですが測定することが可能です。 耳や額専用のSPO2プローブもあります。足趾に比べQOLも上がります。
【まとめ】
SPO2モニターの正しい使い方と注意点は、
1. 装着位置は皮膚の適切な厚さがある場所に装着、LEDライトと受容部を対向させ、コードが断線しないように確実に装着しましょう。
2. コードはΩの形にしっかりと留めましょう。長時間の使用はMDRPU発生リスクが高まります。8時間ごとに位置を変え、皮膚状態を記録しましょう。
3. 指以外の部位にもSPO2プローブを使えます。皮膚の状態に応じて適切な場所を選び安全で効果的な使用を心がけましょう。