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代謝内科
2024.02.27
血が出てこない!を防ぐ血糖測定のコツ

糖尿病や薬剤投与の影響で、血糖測定が必要な患者さん。指から血糖測定のための針を指しても血液が出てこなかったことはありませんか?何度も血糖測定をしていると徐々に指の皮膚は厚く固くなっていくので針が入りにくいのです。そこで、指からの血糖測定で測定に必要な血液が出てくるようにするポイントと手技を紹介します。

●血糖測定で必要な物品

・血糖測定器

・測定用チップ

・穿刺器具・穿刺針

・ディスポーザブル手袋

・アルコール綿

・ゴミ、針入れ

●血糖測定の手順

①物品の用意、測定器の動作確認を行う

②血糖測定する旨を伝える

③血液が付着しないように感染対策の手袋を着用する

④穿刺部位をアルコール綿で消毒する

⑤穿刺部位がずれないように固定して穿刺する

⑥血液を測定用チップに吸わせて測定する

⑦測定結果が出たらアルコール綿で血液を拭き取る

⑧後片付け、結果の記録

●穿刺部位

・手指

・みみ(耳垂)

●ポイント

・血糖測定で穿刺する部分をアルコール綿で拭いたあとはしっかり乾燥してから穿刺する。(血液とアルコール液が混ざって薄くなり、正確な値が出なくなるため)

・穿刺する前に指で軽く穿刺部位よりも中枢側を圧迫して血液をうっ滞させることで血液が出やすくなる。

・測定結果が出てから血液を拭き取る(エラーが出た際に再度測定できるようにするため)

・皮膚が固くならないために穿刺部位は同一を避ける

【まとめ】

・血糖測定は、指や耳が穿刺部位。
・穿刺する際にはアルコール綿で消毒し、軽く穿刺部位の血流をうっ滞させ、乾いてから穿刺すると血液が出てエラーが出にくくなる。
・アルコール液が穿刺部位に残っていると血液が薄まって正しい値が出ないため、よく乾かす。
・皮膚が固くならないように同一部位の穿刺を避ける。

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