
厚労省の発表によれば、看護師の就業者数は年々増加しているものの、都心部では依然として看護師の不足が課題となっています。また、日本看護協会が行った「2021年 看護職員実態調査」によれば、看護師の8割弱が超過勤務をしたと回答しており、平均の残業時間は月17.4時間と長時間労働が常態化しています1。今回は、そんな環境で働いている看護師の職場満足度や働き方についてご紹介していきます。

まずは、看護師の職場満足度について、最新のアンケート調査を見ていきましょう。(株)SMSが2024年2月に実施した全国19,878名の看護師によるアンケート調査によれば、職場に満足を感じている看護師は62.6%(満足12.2%、まぁ満足50.4%)おり、半分以上の方は職場に対して満足しているそうです2。またこのアンケート調査自体は2021年から実施されており、職場満足度は年々向上しているとの結果です。特に、同僚や患者・利用者の関係性では満足していると回答していますが、適切な人員配置や管理職のマネジメントに不満を感じている方が多いとの結果がでています。職場満足度に人間関係がとても重要なことがわかります。また働くうえで最も大切にしたい価値観では「仕事とプライベートの両立を重視すること」が、最も多い回答であり、職場選びでの重要な点としても勤務時間や体制が最も多い回答になっております。上記から、人間関係を良好にし、ワークライフバランスを重視した働き方ができる環境を築していくことが看護師にとって重要なことだとわかります。

また、家庭環境も重要なことがわかっています。12歳以下の子供をもつ共働きの女性看護師331名を対象にした研究によれば、何らかの健康問題がありながら働いている育児中の女性看護師において、夫の職場労働時間が短い際に女性看護師の家庭労働時間が7時間以上になるとプレゼンティズム(パフォーマンスが上がらない状態)が高くなることが報告されています3。また夫の役割分担の満足度が低い場合でも、育児中の女性看護師のプレゼンティズムが高くなることが報告されています。つまり、育児中の看護師がしっかり働くためには、夫のサポートも必要不可欠ということがわかります。
【まとめ】
今回の記事では、看護師が働くうえで職場や家庭環境がとても重要なことをまとめてみました。満足度の高い職場環境にするには人間関係を良好にし、適切な人員配置をしていくことが重要であり、また育児をしている看護師は夫の存在は重要であることがわかっています。ぜひ自身の職場環境も見ながら、良い環境で健康に長く働くことができることを願っています。