【第114回午後問題28】正答率が低かったこの問題、あなたは解ける?ヘリコバクター・ピロリ感染症

国家試験対策
2026.01.27
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2025年の「第114回看護師国家試験」で、正答率が低かった問題の一つに「ヘリコバクター・ピロリ感染症」についての問題がありました。正答率9.4%だったこの問題を、わかりやすく解説していきます。

【午後問題28】ヘリコバクター・ピロリ感染症で正しいのはどれか。

1.尿素呼気検査は診断に有用である。
2.除菌後の判定は除菌終了後の翌日に行う。
3.ヘリコバクター・ピロリ〈Helicobacter pylori〉はの粘膜下層に生息する。
4.ヘリコバクター・ピロリ〈Helicobacter pylori〉は尿素を作り出して胃酸から身を守る。

同時に私は介助がうまくいかないことに焦りと苛立ちを感じていました。

1.⚪︎ 尿素呼気検査は診断に有用である。

ヘリコバクター・ピロリは胃酸を中和するために、ウレアーゼという酵素を作り出します。この酵素の働きを利用するのが、尿素呼気検査です。まず検査薬(13C尿素)を内服します。もし胃の中にヘリコバクター・ピロリがいれば、ウレアーゼ酵素が、検査薬をアンモニアと二酸化炭素に分解。この時発生した二酸化炭素には、検査薬に含まれていた特別な炭素が含まれます。これが呼気として排出されるため、尿素呼気検査が成立します。そのため尿素呼気検査は診断に有用です。

注意点として「検査は空腹時に行う」、「胃薬(PPIやP-CAB)は休薬が必要」があります。

2.× 除菌後の判定は除菌終了後の翌日に行う

日本ヘリコバクター学会のガイドラインによると、除菌判定は、除菌治療薬終了後4週間以上空けておこなうことを推奨しています。これは、除菌治療後では菌数減少により偽陰性となる可能性があるためです。

3.× ヘリバコクター・ピロリ〈Helicobacter pylori〉は胃の粘膜下層に生息する。

4.× ヘリバコクター・ピロリ〈Helicobacter pylori〉は尿素を作り出して胃酸から身を守る。

1で解説した通り、ヘリコバクター・ピロリは尿素を作るのではなく、「ウレアーゼ」という酵素を作り胃酸から身を守っています。

まとめ

・ヘリコバクター・ピロリ感染症の診断には尿素呼気検査が有用である

・ヘリコバクター・ピロリは胃の粘膜表面を自在に動き回る

・ヘリコバクター・ピロリは「ウレアーゼ」という酵素を出して胃酸から身を守っている

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