膀胱留置カテーテルを挿入している患者さんの、蓄尿バッグやカテーテルが紫色に変色しているのを見たことがありませんか?この紫色蓄尿バッグ症候群(紫色尿症候群)、原因のひとつに便秘が関係しています。今回はその仕組みとポイントをわかりやすく解説します。
実習で患者さんに「痛みはどうですか?」と聞くと「ちょっと痛いかな」と答えられ、どのくらいの痛みなのか分からず、後で困ったことはありませんか?ケアにつなげるにも判断に迷う…。そんなときに役立つのが、痛みを客観的に「見える化」できるNRSやフェイススケールです。痛みは表現があいまいになりやすいからこそ、客観的に評価できるツールを知っておくことが大切です。ここからはNRSとフェイススケールの違いや使い分け、そして看護計画への活かし方を整理してみましょう。
患者さんに「お風呂に入りたくない」と言われたとき、どのように対応していますか?入浴拒否は多くの看護現場で直面する課題です。お風呂に入りたくない患者さんには必ずそれぞれの理由があります。そして、入浴拒否を受けた私達看護師は、その背景を理解することが重要です。無理強いせず、患者さんの気持ちを尊重しながら、入浴につなげるための具体的な方法をご紹介します。
『あなたのケアで皮膚が裂けるかも⁉︎ 知っておくべき“スキンテア”の基本と予防法』では、スキンテアの原因と予防についてお伝えしました。
スキンテアは予防が何より大切ですが、現場では完全に防げないこともあります。発生直後の正しい対応が、その後の回復や再発防止に重要です。
今回は、スキンテアが発生した際の初期対応と、その後のケア方法についてお伝えします。
「小児の家族との関わり方って、どうしてこんなに難しいのだろう……」と感じたことはありませんか?子どもや親御さんの言葉の裏にある気持ちを汲み取れず、どう対応したら良いか分からなくなるのは、誰もが経験する悩みかもしれません。
私自身も、子育てと小児看護の両方を経験したからこそ気づいた、患者さんやご家族との心をつなぐヒントをお伝えします。
尿器の片づけ、ウロバッグやポータブルトイレの処理…。こうした排尿ケアの一コマは実は全身状態の変化をいち早く察知できる大切な観察の場面でもあります。
「毎日出ているから大丈夫」「色も量もいつも通りに見えるから問題ない」と流してしまうと、腎機能低下や尿路感染症、脱水など重大な疾患のサインを見逃すことにつながります。ここでは、尿の「色」「量や回数の変化」「見落としやすい異常」に注目し、現場での観察とケアの工夫を紹介します。
医療・介護現場で深刻化するカスタマーハラスメント(カスハラ)。現場で働く私たちが、いざという時に自分を守るための具体的な対応方法と心構えについて解説します。
人工鼻は、挿管や気管切開をしている患者にとって、欠かせない医療機器です。
使用方法を誤ると患者を危険に晒す可能性があるため、初めて取り扱う際には人工鼻の構造や禁忌事項について、必ずチェックしておきましょう。
この記事では、人工鼻の役割と使用中に注意すべきポイントについて解説します。
排便ケアは日常的な業務のひとつですが、実は体調の変化を察知する重要な観察ポイントです。
「毎日出ているから大丈夫」「いつも軟らかいから問題ない」と見過ごしてしまうと、重大な疾患のサインを見逃すことにつながりかねません。ここでは、便の「色」「性状(下痢・便秘)」「見落としやすい変化」に注目し、現場での観察とケアの工夫を紹介します。