排便ケアは日常的な業務のひとつですが、実は体調の変化を察知する重要な観察ポイントです。
「毎日出ているから大丈夫」「いつも軟らかいから問題ない」と見過ごしてしまうと、重大な疾患のサインを見逃すことにつながりかねません。ここでは、便の「色」「性状(下痢・便秘)」「見落としやすい変化」に注目し、現場での観察とケアの工夫を紹介します。
CVポート(皮下埋め込み型中心静脈ポート)は、長期の静脈ルート確保や薬剤投与に有用です。一方でさまざまな合併症のリスクも伴います。特に感染や皮下漏出、カテーテル閉塞は注意が必要なトラブルです。この記事では、それぞれの原因や予防策、日々の観察とケアについて説明します。
「先生の指示通り、経管栄養時に水分投与しているけどなんとなく少ない気がする……」そう思っても、根拠のある説明が医師にできずそのまま……なんてことありませんか?今回は必要水分量をどの様に考えるか解説していきます。
高カロリー輸液が必要、化学療法をする、末梢静脈ラインがとれない、採血が困難などの患者さんに対し、検討・選択されることがあるPICC(ピック)。外科手術で全身麻酔が必要なCVポートより患者さんへの身体への負担が少ないため採用されることが増えてきました。PICCとは何か、適応と禁忌について解説します。
医療・介護現場で深刻化するカスタマーハラスメント(カスハラ)。被害率は約4割に上ります。安心して働ける環境をつくるために、医療機関・介護施設が取り組むべき具体的な防止策と体制づくりについて解説します。
高齢の患者さんのテープを剥がすとき、皮膚も一緒に剥がれそうになり「ヒヤッ」としたことはありませんか?
摩擦やズレなどのわずかな外力で皮膚が裂けてしまうことを「スキンテア」といいます。高齢者や皮膚の弱い方は、日常の何気ない動作でもスキンテアが発生します。スキンテアは一度できると治癒までに時間がかかるため、何より予防が大切です。今回はそんなスキンテアの予防と発生時の対応についてお伝えします。
CVカテーテル(中心静脈カテーテル)には複数のルーメンが存在していることがあります。どこから何を投与したらいいのか迷ったことはありませんか?繋ぎ方を間違えると薬剤の配合変化が起こるリスクも。では先輩はどのようにルーメンを使い分けているのでしょうか?各ルーメンには太さや役割の違いがあります。安全に使い分けができるよう、各ルーメンの特徴を解説するので参考にしてみてください!
包帯って、巻くのって意外とむずかしいですよね。特に足の傷や褥瘡に巻くときは、うまく固定できなかったり、ずれてしまったり…。整形外科だけでなく、一般病棟や在宅ケアでもよく出番がある足の包帯。今回はその中でも、関節部の固定に便利な「8の字帯(麦穂帯)」について、失敗しがちなポイントと、安定して巻くコツをご紹介します。
経鼻胃管や胃瘻・腸瘻から薬剤投与をするとき、どのように投与していますか?
簡易懸濁法は、錠剤やカプセルを砕いたり開けたりせずに、ぬるま湯に溶かして経管から投与する方法です。この方法では粉砕や開封を行わないため、薬剤の飛散による健康被害のリスクを抑えることができます。さらに、薬の安定性が保たれ、投与量のロスも防げるのが利点です。ただし、簡易懸濁法に適さない薬剤もあるため、各医薬品の特性を理解した上で実施する必要があります。この記事では、簡易懸濁法のポイントについて解説していきます。