飲みこむ力が弱くなってきた方にとって、食事中の「むせ」はとても大きなリスクです。誤嚥を防ぐために使われる「とろみ」ですが、現場では「思ったようにうまく作れない…」「毎回硬さが違ってしまう…」と感じる新人さんも多いのではないでしょうか。
とろみを正しく使うには、まずとろみの“硬さの違い”を知ることが大切です。日本摂食嚥下リハビリテーション学会による嚥下調整食分類2021を参考にとろみの硬さ、作り方についてお話します。
看護師の業務で日常的に行う採血や点滴挿入。煩雑な業務の合間に行うことや、手順をおろそかにすることで、針刺し事故につながりやすくなります。感染リスクを避けるためにも適切な手順や手技を身につけましょう。
「手袋の上からもう一枚手袋しておけば、次の患者さんのケアに入るのに脱ぐだけで早くて、時短になる」なんて思ってませんか?
手袋を重ねて装着しケアをした後、外側の手袋だけを外して、次の患者さんのケアに入るのは実はNGって知ってますか?根拠のあるNGのその理由、説明していきます。
近年、糖尿病治療の現場で注目されているのが持続血糖測定器です。従来の指先を穿刺する血糖測定と比べて患者さんの負担を軽減し、より詳細な血糖変動の把握が可能です。今回は、看護師として知っておきたい基本情報と現場での活用ポイントをご紹介します。
ワクチンにはさまざまな種類があり、その中でも幅広い世代で接種される機会が多いのが不活化ワクチンです。インフルエンザや肺炎球菌、日本脳炎など、多くの感染症予防に使われていますが、接種の際に注意したいポイントもあります。たとえば、他のワクチンとの接種間隔や、自治体ごとの助成制度の違いなど、事前に確認しておくと安心です。今回は、不活化ワクチンを受ける際に知っておきたいことをお伝えします。
ワクチンには「生ワクチン」と「不活化ワクチン」がありますが、生ワクチンは小児期の予防接種だけでなく、成人や高齢者の健康管理にも関わる重要なワクチンの一つです。たとえば、水痘ワクチンは子どもの水ぼうそう予防だけでなく、帯状疱疹の予防にも使用されます。また、風疹ワクチンは妊娠を希望する女性や、抗体を持っていない成人にも推奨されています。
そこで今回は、生ワクチンの特徴や接種間隔について詳しく解説します。
「〇〇さん水様便が、おむつから漏れてます!」
大量の排尿や水様便がおむつから漏れて、横シーツを汚染する……なんて場面に遭遇したことがある人も多いのではないでしょうか?横シーツを敷いていたおかげで、敷きシーツやマットレスパッドまで交換せずにすみ、助かる優れもの。では、すべての患者さんに横シーツを敷いておけば良いのでしょうか?横シーツのメリット・デメリットを考えてみましょう。
患者のリハビリや日常生活をサポートする杖。高齢者やケガから回復中の患者にとって重要です。転倒防止のために患者さんに合った杖を選びたいけど、種類が多くてよくわからない……。そんなあなたに、今回は一本杖の種類と選ぶときのポイントをお伝えします。患者さんの安全を守るために正しい知識を身につけましょう。
バイタルサインの測定は、患者の健康状態を把握し、身体の不調や異常を早期に発見するために非常に重要です。中でも経皮的動脈血酸素飽和度(以下SpO2)は、体内に十分な酸素が供給されているかどうかを示す指標であり、その測定は日常の看護において欠かせません。しかし、トラブルによって正しく測れないこともあります。この記事では、うまくSpO2が測定できない5つのケースと、それぞれの対処法について詳しく解説します。