尿器の片づけ、ウロバッグやポータブルトイレの処理…。こうした排尿ケアの一コマは実は全身状態の変化をいち早く察知できる大切な観察の場面でもあります。
「毎日出ているから大丈夫」「色も量もいつも通りに見えるから問題ない」と流してしまうと、腎機能低下や尿路感染症、脱水など重大な疾患のサインを見逃すことにつながります。ここでは、尿の「色」「量や回数の変化」「見落としやすい異常」に注目し、現場での観察とケアの工夫を紹介します。
医療・介護現場で深刻化するカスタマーハラスメント(カスハラ)。現場で働く私たちが、いざという時に自分を守るための具体的な対応方法と心構えについて解説します。
人工鼻は、挿管や気管切開をしている患者にとって、欠かせない医療機器です。
使用方法を誤ると患者を危険に晒す可能性があるため、初めて取り扱う際には人工鼻の構造や禁忌事項について、必ずチェックしておきましょう。
この記事では、人工鼻の役割と使用中に注意すべきポイントについて解説します。
排便ケアは日常的な業務のひとつですが、実は体調の変化を察知する重要な観察ポイントです。
「毎日出ているから大丈夫」「いつも軟らかいから問題ない」と見過ごしてしまうと、重大な疾患のサインを見逃すことにつながりかねません。ここでは、便の「色」「性状(下痢・便秘)」「見落としやすい変化」に注目し、現場での観察とケアの工夫を紹介します。
CVポート(皮下埋め込み型中心静脈ポート)は、長期の静脈ルート確保や薬剤投与に有用です。一方でさまざまな合併症のリスクも伴います。特に感染や皮下漏出、カテーテル閉塞は注意が必要なトラブルです。この記事では、それぞれの原因や予防策、日々の観察とケアについて説明します。
「この痰の色、報告したほうがいいのかな?」
新人の頃は特に迷いやすい場面ですよね。痰の色は、呼吸器に異変が起きているサインのひとつ。色だけで判断せず、背景の病態や患者の状態とあわせて観察する視点が大切です。今回は色別に見抜ける病態と、報告・ケアのポイントをわかりやすく解説します。
「固定したはずなのに、チューブがずれてた…」
「ドレーンが引っ張られて、患者さんが痛がってた…」
そんな経験、ありませんか?
点滴やドレーンの固定には、“はがれにくさ”と“皮膚へのやさしさ”の両立が求められます。
そこで注目したいのが、「オメガどめ」。
Ω(オメガ)の形を使った固定テクニックで、固定力UPと皮膚トラブル予防に効果的です。
今回は、オメガどめの貼り方・工夫・注意点まで、明日から使える実践知識をご紹介します!
「便が硬くてつらい」と話す患者さん。でも実際に観察すると、それほど硬くないことも。
「毎日出てるから大丈夫」と言われても、実はコロコロ便で便秘傾向だった……なんてケース、現場でよくありますよね。子どもでも何も言わず、実は硬便だったということも。主観だけでなく客観的に便の状態を、評価する視点が大切です。今回は、便の状態をわかりやすく評価するのに役立つ「ブリストルスケール」についてご紹介します。
「経鼻胃管を、ちゃんと固定してたのに抜けてた…」「赤くなってかぶれちゃった…」
そんな経験、ありませんか?
経鼻胃管の固定は、自己抜去や皮膚トラブルの予防だけでなく、患者さんの安心や快適さにもつながる大切なケア。
今回は、基本の固定方法から皮膚トラブルを防ぐ工夫、個別対応のポイントまで、押さえておきたい実践知識をお伝えします!
※経鼻胃管はNasogastric tubeと英語で訳されることからNGチューブと呼ばれることも多いです。本稿では「経鼻胃管」と表記します。