教科書には「糖尿病患者への食事指導は〇〇」と書いてあるけれど、実際の現場では教科書通りにはうまくいかない現実もあります。私は在宅看護実習で、糖尿病と診断を受けたけれど、食生活が改善できず、食事指導が思うように進められなかった経験があります。今、訪問看護師として当時を振り返ると、指導する側の理想と患者さんの生活習慣や食への思いとのギャップをひしひしと感じます。その経験から、患者さんの思いや生活背景に寄り添う姿勢が私の看護の軸になりました。この記事では、糖尿病患者さんの食事指導で、患者さんの思いや生活背景に目を向ける大切さについて、私の経験を通してお伝えします。
実習で病室に入った日。 モニター音と機械音に緊張して、足がすくんだことを思い出します。でも、受け持ち患者の「おはよう」という優しい声を聞いた時、“あれ?怖くないかも”と肩の力が抜けました。会話ができる鼻チューブのネーザルハイフローは、「命をつなぐ機械ではなく生活を支える道具」だという気づきが、急性期看護を身近に感じさせてくれました。
在宅で認知症の方を支えると、治療や生活の変化によって思いがけない課題に出会います。私が在宅看護実習で経験したのは、認知症看護の中でも「在宅酸素療法の導入」と、それに伴う「火の取り扱い」です。80代の独居女性Aさん。認知症はHDS-R10点以下と重度の独居生活の上に、間質性肺炎の進行により在宅酸素療法が導入されました。
看護実習で「教科書通りにやったのに、なぜかうまくいかない」と感じたことはありませんか?
私もその一人でした。特に印象に残っているのが、COPD患者さんとの関わりでの苦い経験です。
今振り返ると、当時は患者さんの気持ちに寄り添う視点が圧倒的に足りなかった―。成人看護や在宅看護で学んだ今だからこそ気づけたことを、ここでまとめてみたいと思います。