ネーザルハイフローを装着している患者の清拭や更衣は「カニューレが外れたらどうしよう」「呼吸が苦しくならないか」と不安を感じやすいケアです。高流量酸素療法中であっても、皮膚トラブルや不快感を防ぐため、定期的な清潔ケアは欠かせません。ここでは安全に行なうための具体的なポイントを紹介します。
ネーザルハイフロー装着中の清潔ケアは、不快感の軽減だけでなく誤嚥予防や呼吸の安定にもつながる大切なケアです。しかし、現場では「回路が邪魔で顔が拭きにくい」「カニューレを外さず口腔ケアして大丈夫?」といった疑問や不安もあるでしょう。安全に行うために押さえておきたいケアのポイントを整理してご紹介します。
尿の色には、身体の異変を知らせる大事なサインが隠れていることもあります。
脱水、感染、薬剤の影響、肝機能障害など――。
特に「濃縮」「混濁」「褐色」「紫」など、判断に迷いやすい尿の色は、的確な観察と報告の視点がカギになります。
今回は、尿の色から読み取れるサインと、それに対応するケアとアセスメントのポイントについてお伝えします。
呼吸が苦しそう…すぐ酸素を上げればいいのかな?
臨床でそんな場面に出くわして、指示された酸素投与が変更された経験はありませんか?
でも、酸素投与だけで本当に大丈夫でしょうか?
実は、そんなとき呼吸理学療法を知っていれば、看護師としてできることがもっと広がります。
今回は、“呼吸理学療法”の基本と実践での活かし方をわかりやすくお伝えします!
人工呼吸器とネーザルハイフロー。見た目も使い方も違うこの2つ。呼吸を管理するという共通目的の医療機器ですが「何が違うのか」を一言で説明するのは案外難しいものです。そんな人工呼吸器とネーザルハイフローの違いを、今回は「呼吸仕事量」という視点から整理してみます。
新生児医療では、呼吸のサポートが必要な赤ちゃんも多く、呼吸管理はNICU看護の基本のひとつです。
中でも、より低侵襲な呼吸管理法の一つとして広く使用されているのがネーザルハイフロー(NHF:Nasal High Flow)です。
NHFは、温かく湿った空気を鼻から送り込み、「自然に呼吸しやすい環境」をつくることで、赤ちゃんの呼吸負担を軽減します。
ただし、一見やさしそうに見えるこの方法にも、リスクや注意点があります。
本記事では、現場で役立つ知識として、NHFの基本的な目的や使われ方、観察やケアのポイント、リスクと対策?までを、わかりやすく整理してご紹介します。
呼吸療法中の患者を前に、「この機械、何のために使ってるんだろう?」と感じたことはありませんか?ネーザルハイフローやNPPVなど、見た目は似ていても治療目的や看護ケアの注意点が大きく異なるものがあります。ここでは、NHFとNPPVの違いについて解説しますので正しく理解し、安全な看護にしましょう。
ネーザルハイフロー(NHF)は、高流量の加温・加湿酸素を鼻カニューレで投与する酸素療法です。鼻カニューレを使うNHFは、食事がしやすいというメリットがありますが、食事中も呼吸のサポートが欠かせません。「食べられるから大丈夫」とは限らず、呼吸状態や表情、SpO₂の数値をよく観察して、今食べて大丈夫か判断することが大切です。NHF装着患者食事中の看護のポイントをまとめます。
ネーザルハイフローとは「高流量鼻カニュラ酸素療法(high-flow nasal cannula oxygen:HFNC)」のことで、呼吸状態が不安定な患者さんに用いられる酸素療法の一つです。
ハイフローセラピーとも呼ばれ、鼻カニュラを使用して加温・加湿した高流量の酸素を投与することで、呼吸状態の改善を図ります。
この記事では、ネーザルハイフローの基本的な適応と、禁忌について紹介します。