「また◯◯さん横漏れしてる!尿量が多いからパット重ねておこう。」「パットを重ねるなら少し大きめのおむつの方が良いよね」と思っている人いませんか。間違った認識が尿の横漏れを引き起こしている可能性があります。横漏れを防ぐために正しいおむつやパットの選択、使用方法を知りましょう。
おむつやパットにはたくさんの種類があります。おむつのサイズやパットの吸収量は幅広く用意されています。痩せ細った方もいればふくよかな体型の方もいるでしょう。横漏れを防ぐためには患者さんの体型や尿量に合わせたおむつやパットの選択、パットの当て方にも注意が必要です。横漏れをできるだけ防ぐために看護師ができることをご紹介します。
ポイントその1. サイズは適切なものを選ぶ
各メーカーからSS.S.M.L.LLと幅広くサイズが用意されていますが、同じMサイズであってもメーカーによって大きさが異なるので注意しましょう。サイズが合わないおむつを着用していると隙間ができて横漏れの原因となります。患者さんにあったサイズのおむつを選択しましょう。
ポイントその2.何枚もパットを重ねない
ときおり、パットを2枚重ねて当てている人を見かけます。しかし、パットを重ねても2枚目にうまく染み込んでいくことはありません。それどころか、おむつを重ねて当てることで隙間ができてしまい漏れやズレの原因となります。おむつ交換が頻回にできないなどの理由がある場合はパットを重ねて使用するのではなく、吸収量の多いパットを使うなど工夫しましょう。
ポイントその3. ギャザーが立っているか確認する おむつの両端にはギャザーがついています。ギャザーとはヒダのようなもので、横漏れを防ぐための防波堤の役割をしています。このギャザーの上にパットがのっていると横漏れの原因に。とくにパットを重ねて当てるとギャザーが倒れてしまうため注意しましょう。パットを当てるときは必ずおむつのギャザーをしっかり立てて、パットを内側に入れ込むようにセットします。