高齢化が進む現在、長期入院による高齢者の褥瘡発生には十分注意したいところです。ただし現場は慢性的な人手不足……。一人ひとり個別性のある褥瘡予防に努めたいが、みんなはどのような知恵を出して褥瘡発生予防を行っていますか?
知恵袋其の一:定期的な体位変換以外にもポイント除圧!
エアマットの使用、骨突出部位などの身体情報の把握による適切なポジショニングを行います。
除圧は褥瘡予防にとっての必須項目。2時間毎の体位変換以外にもバイタルサイン測定、巡視などのタイミングで好発部位に対してはピンポイントで除圧を行いましょう。又不要な装着物(抑制帯、きつすぎる時計、締めすぎる下着類など)を外したり、見直したりするのも大切です。
知恵袋其の二:栄養管理!
褥瘡予防にいくら努めていても栄養状態が悪ければ元も子もありません。褥瘡予防ケアと栄養管理は、車でいえばタイヤの両輪です。低栄養状態の改善も必要になっていきます。
知恵袋其の三:適切な保湿と保護材で皮膚をバリア!
皮膚の乾燥はスキンテラ(皮膚外傷)と共に褥瘡発生の大きな原因となります。
プロペト、ワセリン、セキューラなどで皮膚を保湿していくことが大切です。特におむつ使用時にはバリアクリームは必須です。
そして、皮膚が弱い部分や骨突出がある場合にはクッション材(エスアイエイド、メピレックスなど)を使用しバリアをはりましょう。
知恵袋其の四:早期離床と早期退院!
結局は離床していれば褥瘡の発生は起こりません。ADL低下を起こさないような関わりや援助を行い、積極的な早期離床、退院を目指すことが究極の褥瘡発生予防です!