点滴や注射の準備のために行うアンプルカット。ガラス製のアンプルを切ることに慣れないうちは恐怖を感じることが多いと思います。アンプルで手を切って怪我をしないためにどんなことに気をつければいいかコツを紹介します。
1.アンプルカットとは
アンプルとは、注射や点滴に使う薬剤が入ったガラス製の容器です。密封し、無菌状態を保つことができるため長く保存することが可能です。 薬剤を使用するために
2.アンプルの特徴
アンプルは先端が尖っており、カット部分はくびれています。 カット部分の目印は、線や点で分かりやすく表示されていることが多いです。
薬剤の量でアンプルの大きさや太さが変わるのでカットする力加減を調整する必要があります。
3.アンプルカットの方法
①アンプルの先端に薬剤が溜まっていないか確認する。 薬剤が先端に溜まっている場合は、先端を持ち回転させて遠心力で薬液を落とします。
手や指で弾くと、弾いた刺激でアンプルが割れてしまいます。怪我の原因になるので避けましょう。
②アンプルのカット部分(注射針が触れる部分)をアルコール綿で消毒する。
カット前に消毒することでカット後の細菌混入や破片混入を防ぎます。
又、アンプルカットの際にカット部分をアルコール綿で押さえながら折り曲げれば手を保護することもできます。
③アンプルカット部分の目印1〜3mm上に利き手の親指を添えて後面に人差し指と中指を添えて軽く持ちます。 反対の手でアンプル本体をしっかり持ちます。
4.アンプルをカットする。
アンプルカット部分の目印側に力を入れて印の反対方向に折り曲げるようにしてカットします。利き手の親指を添える部分がアンプルカット部分の目印から離れないように気をつけましょう。目印より極端に上を持った状態でカットすると上手く切れず、破片が飛んだり手を怪我する恐れがあります。
【まとめ】
・アンプルカットは、注射や点滴のために使う薬剤が入ったガラス容器。アンプルを手で切ることをアンプルカットという。
・アンプル先端に薬液が溜まっているときは、アンプルを回し遠心力の力を使う。アンプルの上層部薬液は手や指で弾くと割れ怪我の原因になる。
・アンプルカットで手をきらないためアンプルの目印1〜3mm近くに親指と人差し指を添え折り曲げる。
・アンプルカットの際にカット部分をアルコール綿で押さえながら折り曲げれば手を保護することもできる。