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2024.02.27
無菌操作ちゃんと理解していますか?感染予防のための重要なポイント

滅菌手袋を着用した手でうっかり患者さんに触れてしまった」「清潔、不潔の区別がわからない」「本当は無菌操作は苦手」と悩んでいる方へ。 ここでは無菌操作の目的と注意点について、手術室やカテーテル挿入の場面にポイントを絞って解説していきます。

1.無菌操作の目的

無菌操作の目的は、患者さんを感染から守ることです。 本来無菌状態の部位にもし菌が侵入した場合どうなるでしょう。無菌状態の部位に菌が侵入すると、感染のリスクが急激に高まります。侵入した菌が血流や組織に広がれば、重篤な合併症や全身感染症が引き起こされる可能性があります。したがって、無菌操作を遵守することは医療の基本であり、患者の健康を守るために欠かせない手技になります。

2.無菌操作を必要とされる操作や処置

無菌操作には様々な種類があります。ここでは2つの無菌操作について紹介します。

<手術室での無菌操作>

ひとの体の中は無菌状態の部位が多いため、手術をする際は滅菌処理された器械を使用します。医師や看護師も滅菌ガウンや手袋を着用するため着用の順番など注意すべきことが多いです。

では、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

たとえば、ガウンや手袋の外側に絶対触れてはいけません。もし着用するときに外側部に触れた場合、不潔とみなされるため新しいものを使用することになります。 また使用する器械のチェックも必要です。滅菌ができているかどうかを判断するインジケーターの色が適切かどうかや、使用期限の確認を十分に行いましょう。

<カテーテル挿入時の無菌操作>

看護師だけでも行えるカテーテル挿入で一番身近なものは膀胱留置カテーテルではないでしょうか。尿道口は、外気と触れている部位ですがその先の尿路は無菌状態です。
そのため膀胱留置カテーテル挿入には無菌操作が必要です。 挿入する際、清潔な状態で挿入出来るよう留置カテーテル物品の取り扱いに注意しましょう。処置中にうっかり手やカテーテルが患者さんの身体に触れてしまわないよう物品を置く場所やスムーズに処置ができるよう手順通りに物品を置くなど気をつけることが大切です。

【まとめ】

 <無菌操作の目的>
  – 患者感染を防ぐ重要手段
  – 無菌状態に菌が侵入すると感染リスクが急上昇

<手術室での無菌操作>
  – 医師・看護師が滅菌処理された器械、ガウン、手袋を注意して使用
  – 使用器械の期限を確認

<カテーテル挿入時の無菌操作>
  – 無菌操作が不可欠
– 清潔な状態を保ち、物品の取り扱いに慎重  
– 処置中は手やカテーテルが患者に触れないように注意

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