糖尿病だけでなく、手術後の方、食事が進まない患者さんで意外と測定しないと低血糖が気付けない、症状が分かりづらく発見が遅れてしまうことがあります。もし低血糖になったらどんな症状が起きるのか、どんな対処が必要か解説していきます。
1)低血糖の値
明確に低血糖の定義はありませんが、一般的に70mg/dL以下の場合に低血糖症状が現れると言われています。
70mg/dL以下で低血糖症状が現れ始め、50mg/dL以下で意識が低下し昏睡状態になることがあります。
早期に発見し対処することが重要です。
2)低血糖の症状
低血糖症状を早期に発見するために初期症状を把握することが大事です。
わかりやすい症状は、この4つです。
★手の震え
★冷汗
★頻脈
★顔面蒼白
低血糖が進むほど症状は重症化します。
症状は3種類に分類されます。
①交感神経症状
血糖が約70mg/dL以下の初期症状です。
発汗、不安感、頻脈、手指の震え、顔面蒼白
②中枢神経症状
血糖が約50mg/dL程度に現れる症状です。
生あくび、頭痛、目のかすみ、集中力の低下
③重症
血糖が約50mg/dL以下に現れる症状です。
けいれん、昏睡状態(意識消失)
3)低血糖になったときの対処法
低血糖か判断するために血糖を測定します。
低血糖がある場合、血糖が測定できる状況ではなく低血糖症状がある場合にブドウ糖を経口摂取、投与します。 医師に報告を行います。
病院ではない状況で意識がない場合は救急車を呼びます。
【まとめ】
・低血糖症状は、一般的に70mg/dL以下の場合に現れる
・初期症状は、手の震え、冷汗、頻脈、顔面蒼白が出現する。
・約50mg/dLになると生あくび、頭痛、目のかすみが出現し、更に低下すると意識消失することもある
・低血糖症状が疑われる場合は血糖測定を実施し、すぐに血糖を上げるためにブドウ糖の摂取が大切となる。