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2024.04.15
もう失敗しない経管栄養を始める際の確認ポイント

病気や手術などで食事を食べることが難しい患者さんへ栄養剤を胃に届ける経管栄養。
開始時の確認が意外と多く見落としてしまうことがあります。気づいたらベッドの下が栄養剤まみれに!ということも…。
そこで経管栄養を開始する際の注目ポイントを紹介します。

1.経管栄養剤の内容、量を確認する

経管栄養剤は用途や必要な栄養に応じて様々な種類があります。
投与する患者さんの経管栄養の内容を把握しましょう。

2.胃にチューブが入っているか確認

チューブが胃の中に留置されているか確認してから投与する必要があります。
抜けかけていると気管に入って誤嚥するリスクがあります。
聴診器をみぞおち周囲(胃がある部位)に当て、シリンジでチューブに空気を注入し気泡音を確認します。
「コポコポ」と聞こえるのが気泡音です。

3.排液ドレナージのチューブを閉める

手術後などで胃液のドレナージを行っている方への経管栄養で確認が必要になります。
胃液のドレナージを行わず、経管栄養剤を投与するためしっかりクランプしておきます。クランプせず経管栄養を始めると、経管栄養剤がドレナージバックに流れてしまい、必要な経管栄養が注入されませんので注意しましょう。

4.接続チューブや点滴スタンドのネジが緩んでいないか確認する

経管栄養を接続チューブにつなげ、点滴スタンドにかけて高いところから注入を開始します。
接続が緩いと経管栄養剤が漏れ出してしまうため、チューブにつなげるときには点滴台にかけずに低いところで力が入る状態で行うことが大切です。
また、経管栄養剤を点滴スタンドにかけた状態で点滴スタンドの高さ調節のネジが緩んでいると一気に高さが変わってしまい、栄養剤がこぼれてしまうことがあるため点滴スタンドの高さ調節のネジもしっかり確認しましょう。

【まとめ】

経管栄養を開始する前には下記4点を確認する。
・経管栄養剤の指示の内容
・気泡音の確認
・排液ドレナージのクランプ
・接続チューブや点滴スタンドのゆるみがないか


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