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2024.07.29
スライディングシートの使い方

皆さん、ベッドにいる患者さんの下にバスタオルが敷かれているのを見たことはありませんか?バスタオルを使って体位変換をすると、一瞬持ち上げられるような浮遊感があり、身体がきゅっと緊張してしまうことがあります。しかし、トランスファーシートやスライディングシートを使えば、力がいらず便利で、介護する人もされる人も快適に過ごせます。このシリーズでは、そんなトランスファーシートやスライディングシートについて詳しくお伝えしていきます。

1.はじめに

トランスファーシートやスライディングシートはベッド上での体位変換や移動、車椅子への移乗などに用いるシートです。そのひとつのトランスファーシートト呼ばれる製品の活用方法についてお伝えします。

2.トランスファーシートの特徴

①低摩擦素材が使われ滑りやすいです。薄手なのでコンパクト、質感もソフトで肌触りも優しいです。筒状になっていています。基本はキャタピラのように「わ」を進行方向に動かしますが、上下左右自由に動かすことができます。

②2枚のシートが滑り合うので摩擦が起きにくく、褥瘡がある人でも体位変換に伴うずれが生じないため安心して使用できます。

③シートの上に手を載せたとき、上下2枚同時に引っ張ってもびくともしませんが、下だけを引くと面白いように滑ります。

④サイズはS・M・Lあります。患者さんの身体の大きさ、使用目的により使い分けますが、Sサイズを2枚使うことも可能です。使い勝手が良いのはMサイズです。

3.どんな時に使う?

①足元に下がってしまった人の引き上げ

大きな患者さんでも楽に引き上げることが可能です。

患者さんの身体状況により、リハビリを兼ねて自力で上がることもできます。その方法によりシートの入れ方、挿入の位置が変わってきます。

②体位変換

側臥位になる際ベッドの端に偏ってしまっても、一人で中央に戻すことが可能です。

③車椅子への移乗

端座位でスライディングボードのように臀部を横滑りさせる、或いはベッドから足を下ろさず一気に車椅子に滑らせて移乗するなどできます。

【まとめ】

– トランスファーシートは低摩擦素材で滑りやすく、コンパクトで柔らかいシート

– 摩擦軽減が軽減されるので自立している人から褥瘡の人も安心して使用

– 足元の引き上げ、体位変換、車椅子への移乗に活用できる

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