鼻腔からチューブが挿入されている患者さんを受け持った際に「このチューブはEDチューブ?それともNGチューブ??そもそもこの2つの名称の違いってなに??」と思ったことはありませんか?病院での看護に限らず、施設や在宅でも管理することがあるEDチューブやNGチューブ。この記事では、その違いを項目ごとに比較して紹介していきます。
①名称

EDチューブの名前の由来はElemental Diet Tubeで、日本語に直すと「経鼻栄養チューブ」と言われます。
一方NGチューブは、Nasogastric Tubeで日本語では「経鼻胃チューブ」と言われます。
②位置と目的

EDチューブは、鼻腔から胃または十二指腸、空腸へ挿入し、経管栄養を投与することが目的となります。EDチューブを幽門部を越えて、十二指腸や空腸に留置すると、胃に留置するよりも嘔吐のリスクが少なくなります。さらにそれに伴う誤嚥のリスクが少なくなるのも大きなメリットです。先端をどこに留置するかは、患者さんの状態により医師が判断します。
NGチューブは胃にのみ留置可能で、幽門部より先には留置することができません。経管栄養投与以外に、胃洗浄や胃内の排液、減圧目的に挿入されることもあります。
③形状

EDチューブはガイドワイヤー(スタイレット)がないと挿入できないほど柔らかく、太さは8Fr以下のものが一般的です。また、十二指腸や空腸にいれることを前提としているため、先端の確認ができるようにおもりが入っています。 NGチューブは、ガイドワイヤーなしでも挿入できるほどの硬さでサイズは10〜18Frが一般的です。
④挿入方法
EDチューブを十二指腸や空腸に挿入するときには、医師が行う必要があります。医師が行う場合でも挿入が困難な場合もあり、その場合は透視下や内視鏡下にて挿入することもあります。
NGチューブの場合は看護師での挿入も可能です。ただし、正しい位置に留置されているかレントゲンを撮り医師に確認してもらう必要があります。
⑤長さ
EDチューブは一般的に、全長120cmのものがほとんどです。これは、先端を十二指腸や空腸に留置することがあるためです。十二指腸まで挿入する場合、85cm以上進ませる必要があります。また、EDチューブでも胃内に留置する場合は、45〜55cm程度の挿入となり、これはNGチューブと同様です。
【まとめ】
・名称の違いは経鼻栄養チューブか経鼻胃チューブ
・EDチューブは経管栄養投与、NGチューブは経管栄養投与に加え、排液・減圧・胃洗浄などもある。
・挿入位置はどちらも胃内に留置することがある。一方で、EDチューブは幽門部を超えて十二指腸や空腸まで挿入することができる。
・十二指腸や空腸まで挿入する場合は、医師が透視下や内視鏡下で挿入することがある。