細い血管の採血も大変ですが、動脈硬化や繰り返し採血や点滴をする硬い血管への採血で苦労する方は多いと思います。
採血しようと血管を触ると針が刺さるだろうかと不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は経験を元に、実際に行なっている硬い血管への採血のポイントとテクニックをお伝えします。
血管が硬くなる主な原因

1.動脈硬化
動脈硬化が進行すると、血管の中膜にカルシウムが沈着し、血管が伸び縮みしにくくなります。さらに、プラークが血管壁を厚くし、硬化を進めることがあります。
2.穿刺の繰り返し
点滴や採血などで頻繁に穿刺を行うことにより、血管が線維化して硬くなることがあります。穿刺時に皮膚の色素沈着や硬さを感じることがあれば、患者さんにこれらの原因について確認することが重要です。
硬い血管に穿刺する際のポイント

1.針の選び方
硬い血管への穿刺では、少し太めの針を使用するのがおすすめです。細い針だと、血管の硬さによって穿刺が困難になることがあります。血管の太さを考慮しつつ、やや太めの針を選ぶことで、より成功しやすくなります。
2.皮膚をしっかり固定する
硬い血管は動かないため、穿刺しやすい側面もあります。穿刺針を持たない側の手で皮膚をしっかり固定することにより、血管が動かず穿刺しやすくなります。皮膚をピンと張って血管を押さえる方法を、部位に応じて変えると良いでしょう。また、手伝ってもらうのも一つの方法です。
3.迷わず素早く穿刺する
硬い血管をゆっくり穿刺すると、血管が滑ってしまい穿刺が難しくなることがあります。硬い血管へは素早く穿刺することで、成功率があがります。穿刺の際は緊張せずに素早さを意識しましょう。
4.採血後の圧迫を忘れずに:
硬い血管は動脈硬化の影響で破れやすい傾向にあります。採血後は内出血を防ぐためにしっかりと圧迫して止血をします。通常5分間の圧迫止血が推奨されていますので少し長めに行うことをおすすめします。
これらの点に注意して穿刺を行うことで、硬い血管でも穿刺の成功率を高めていきましょう。
【まとめ】
・太めの針:穿刺が困難な硬い血管には太めの針を使用。
・皮膚の固定:穿刺針を持たない手でしっかり固定。
・迅速な穿刺:滑りを防ぐため素早く穿刺。
・採血後の圧迫:内出血を防ぐためしっかりと圧迫。