CVポートの仕組み知ってる?ちゃんと説明できる?CVポートの仕組みとタイプをおさらい

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2025.08.6
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「CVポートって名前は知ってるけど、実はちゃんと仕組みを説明できない…」

そんな経験、ありませんか?

皮膚の下に埋め込まれたこの“見えないルート”、実は仕組みを知っていると観察・ケア・報告の理解度がぐんとアップします。

今回は、CVポートの構造や種類の違いをイラスト付きでわかりやすくおさらいします。

1、CVポートってなに?

CVポートは中心静脈カテーテルの一種で「皮下埋め込み型中心静脈アクセスポート」と呼ばれます。皮膚の下に「リザーバー(ポート)」があり、そこに針を刺すことで体内の中心静脈へアクセスできます。
主に長期的な薬剤投与(抗がん剤・高カロリー輸液など)に使われ、感染リスクを低減し、QOLを高める工夫の一つです。

2、メリット・デメリットは?

〈メリット〉

・皮下に埋め込まれているため、日常生活に支障がない。

・自己抜去のリスクがない。

・薬液漏れの心配がなく静脈炎のリスクが低い。

・長期間使用可能。

〈デメリット〉

・留置のための手術が必要。

・皮下に埋め込まれるものの、やや突出するのが一般的。

・万が一感染すると、除去する必要がある。

3、どんな構造??

CVポートは以下のような構造になっています。

・ポート本体……直径2〜3cmの丸い形状。セプタムとリザーバータンクから成る。

  1、セプタム……ポート上面の中心部でシリコンゴム製。

  2、リザーバータンク……薬液の貯留所 カテーテルとつながっている。

・カテーテル……中心静脈に薬液を注入する。

4、カテーテル先端の違い

CVポートのカテーテルの先端には大きく分けて2種類あります。

〈グローションタイプ〉

カテーテルの先端は閉鎖されていて、側面のスリットから薬液が注入される仕組み。未使用時はスリットは閉鎖しており、カテーテルの先端も閉鎖構造であるため逆血が少なく閉塞のリスクが低い。

〈オープンエンドタイプ〉

先端がストローの様に開放されている。逆血しやすく、カテーテル内での血栓形成の可能性がある。

【まとめ】

・CVポートは高カロリー輸液や抗がん剤投与を長期投与可能な、皮下埋め込み型中心静脈アクセスポート

・薬液漏れの心配がなく、管理もしやすく長期使用可能であるが、万が一感染すると除去の必要あり。

・セプタム+リザーバータンクから成るポート部と、カテーテル部からなりたつ。

・先端はオープンエンドタイプと、グローションタイプとある。

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