【体験談】中心静脈カテーテル(CVC)が閉塞!新人時代の失敗から考える管理のポイント5選

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2026.02.27
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新人看護師時代、誰しも一度は冷や汗をかくような失敗を経験するものです。
この記事では、私が新人時代に経験した中心静脈カテーテル(CVC)閉塞のインシデントについて紹介します。中心静脈カテーテルは、その仕組みや管理上の注意点を理解していないと、大きなトラブルにつながる可能性があります。中心静脈カテーテル挿入中の患者さんを受け持った経験が少ない看護師さんは、ぜひ今後の参考にしてください。

新人時代の大失敗!中心静脈カテーテル閉塞のインシデント

 入職1年目のころ、鎖骨下静脈に中心静脈カテーテル(トリプルルーメン)が挿入されているSさんを受け持ちました。

全身状態が安定して、離床や食事がスタートしていたSさん。メインの輸液量は徐々に少なくなり、受け持ち時は次のような方法で点滴を投与していました。

・ルートA:メインの点滴と時間指示・頓用指示の点滴を手落としで投与

メインの点滴は1000mlを24時間で投与するため、微量用の輸液セット(60滴/ml)を使用

・ルートB:持続投与が必要な薬剤をシリンジポンプで投与

・ルートC:ロックルート(未使用)

 点滴の交換時間に合わせて、先輩看護師と一緒にSさんを訪床すると、ルートA内に逆血があり滴下が止まっていることに気付きます。

メインの点滴の流量が少なく、静脈圧や体位の影響で、滴下が不安定になっていた可能性がありました。すぐに担当医へ報告しましたが、すでに閉塞しておりルートAの使用は困難な状況に……。医師の指示でルートCを使用することになったのです。

今ならこうする!中心静脈カテーテルを閉塞させない5つのポイント

 思い出すと胸が痛くなるインシデントですが、経験を積んだ今なら、次のような方法で安全な輸液管理に努めます。

1.輸液ポンプを使用する

ADLが拡大したSさんには、体位による滴下速度の変化やルートのねじれ・閉塞のおそれがありました。
確実に指示量を投与するためにも、メインの点滴には輸液ポンプを使用します。

2.小まめに滴下を確認する

やむを得ず自然滴下になる場合は、タイマーをセットして、小まめに滴下を確認します。
「滴下にムラがある」「クレンメを全開にしても滴下が遅い」といった場合は、リーダーや担当医へすぐに相談します。

3.流量が少ない場合は単独投与しない

ルートBで投与していた薬剤は、単独投与が必要なものではありませんでした。ルートA・Bを1つにまとめていれば、カテーテルの閉塞リスクを下げられる可能性があります。

4.体位による滴下の変化に注意する

カテーテルが閉塞したとき、Sさんは刺入部を下にして側臥位になっていました。
首の向きや姿勢によって滴下が変化したり、ルートが身体の下敷きになって閉塞したりする可能性があることを説明し、体位変換時は十分注意するよう伝えます。

5.刺入部の消毒・ドレッシング材交換は定期的に実施

Sさんは近日中にカテーテルを抜去する予定だったため、担当医の判断で一時的に刺入部の消毒・ドレッシング材交換を延期していました。

抜去日が未定であれば、消毒やドレッシング材の交換は、予定通り実施してもらうよう依頼します。

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もしカテーテルを再挿入していたら、Sさんにはより大きな負担を強いることになっていました。

患者さんが安全に治療を受けられるよう、中心静脈カテーテルの目的や種類、構造などについても、事前に理解しておくことが大切です。

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まとめ

・滴下は小まめに確認し、体位による滴下の変化やルートの閉塞に注意

・流量が少ない場合は、輸液ポンプの使用や投与経路の変更を検討

・刺入部のドレッシング材交換は定期的に行い、清潔で安全な状態を保持する

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