術後せん妄が起こるとどうなる?!早期発見のポイントを解説

観察・患者対応
2026.02.28
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術後せん妄は、手術後の患者にしばしば見られる意識の混乱状態で、早期に気づくことで症状の悪化や事故を防ぐことができます。しかし、初期症状は「いつもより反応が鈍い」「なんとなく落ち着きがない」など、見過ごされることも多く、注意深い観察が必要です。本記事では、早期発見に重要なポイントをわかりやすく解説します。

なぜ早期発見が大切?その理由とは

術後せん妄は対応が遅れると、症状の悪化や事故、回復遅延につながるといわれています。高活動型では転倒・転落や点滴・ドレーンの事故抜去などのリスクが高く、患者さんの安全を守るためにも早期発見・早期介入が重要です。

術後せん妄の早期発見ポイント5つ

術後せん妄を早期発見するためのポイントを5つご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

①会話がかみ合わない

せん妄の最初は、会話がかみ合わなくなります。質問に対する答えがズレていたり、話のつじつまが合わなかったり、急に不安げな口調になるなどの変化があります。

②見当識の乱れ(時間・場所・人がわからなくなる)

早期に気づきやすいポイントは、見当識の乱れです。「今日は何日?」 「今どこにいるか分かる?」 といった質問にうまく答えられない、間違える場合は、見当識が乱れているかもしれません。いつもは認識できる家族や看護師が誰かわからなくなるのも典型的なせん妄症状です。

③日中の落ち着きのなさ・夜間の行動変化がないか

せん妄は特に夕方〜夜間に悪化しやすいと言われています。夜間に急に歩き回ろうとする、寝つきが悪い、幻聴や幻覚を疑わせる発言があるなど、これらはせん妄の初期症状です。日中は点滴やチューブを気にして触っていたり、急に焦りだしたりする場合はせん妄の可能性があります。

④静かすぎる場合も要注意(低活動型せん妄)

興奮して暴れるタイプだけがせん妄と思われがちですが、早期発見で特に難しいのが「低活動型せん妄」です。具体的には、ぼーっとして返事が遅い、会話が極端に少なくなる、眠たい様子ではないのに反応が乏しいなどです。「疲れているのかな?」と見逃されることが多いですが、危険度は高活動型と同じなので同様に対応しましょう。

⑤表情の変化や不安感がないか

表情の変化も大切なサインです。不安や恐怖の表情、周囲を警戒して落ち着かない、目線が泳ぐ、焦点が合わないなども早期のせん妄でよく見られます。

「いつもとちがう気がする」は重要なサイン!

術後せん妄は、急激に変化が起こります。数時間前まで普通だったのに突然混乱したり、夜になると極端に不安定になったり、手術後から一気に症状が出たりします。看護師が関わる中で、「いつもとちがう気がする」と感じることが非常に重要です。このように感じたら、せん妄のリスクが高かったのか、当てはまる症状はないかなど情報共有を行い、具体的に介入するかを検討しましょう。

まとめ

術後せん妄を重症化させないために、早期発見が重要です。観察すべきポイントは5つです。
①会話の内容がいつもと違う
②見当識の乱れ(時間・場所・人がわからなくなる)
③日中の落ち着きのなさ・夜間の行動変化がないか
④静かすぎる場合も要注意(低活動型せん妄)
⑤表情の変化や不安感がないか

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