第115回看護師国家試験ので「ストラクチャー」に関する問題が出題されました。「聞いたことはあるけど、正直よくわからない……」と感じた人も多いのではないでしょうか。学生時代は看護管理=暗記になりやすい分野ですが、実は現場で働き始めると「人手不足」「情報共有しづらい」「教育体制が整っていない」など、日々の看護にも深く関係している考え方です。国試で終わらせず、現場とつなげて考えてみましょう。
問題:看護サービスの質でストラクチャーを評価するための情報はどれか。
①看護師の離職率
②患者教育の方法
③有害事象の発生数
④ケアに対する患者・家族の満足度
正解:① 看護師の離職率

「ストラクチャー」って何?
第115回看護師国家試験ではストラクチャーを理解しているかが問われました。
看護管理では、看護の質を次の3つの視点で考えます。
・ストラクチャー
・プロセス
・アウトカム

まずストラクチャーとは、看護を支える土台のことです。
例えば、人員配置や教育体制、勤務環境、マニュアル、設備などが含まれます。この問題の正解である①看護師の離職率は、職場環境や組織体制を反映する情報であるため、ストラクチャーに分類されます。
なぜ②を選びたくなるのか?
この問題では②患者教育の方法を選んだ人が多かったと言われています。確かに、患者さんに関わる看護なので正しそうに見えますよね。ただ、②は「実際にどんな看護を行ったか」を示すものです。つまり、プロセスにあたります。一方で、③有害事象の発生数④患者・家族の満足度は、看護の結果なのでアウトカムに分類されます。
体位変換や清拭の際、服やシーツを整えるだけで終わっていませんか。ベッド内に異物がないか、体の下に何か入り込んでいないかを確認することで、圧迫による皮膚損傷を予防できます。
実は現場にもつながっている

「看護管理って現場で使うの?」と思う人もいるかもしれません。実際には「人が足りず情報共有が難しい」「新人教育の時間が確保できない」「マニュアルが統一されていない」などもストラクチャーに関係しています。つまり、看護の質は個人の頑張りだけではなく、働く環境にも左右されるのです。看護師国家試験では用語として出てきましたが、現場では安全に働ける環境、安心して学べる体制としてつながっています。聞いたことあるで終わらせず、ぜひ現場とも結びつけて考えてみてください。
まとめ
・ストラクチャー=看護を支える土台(人員配置・教育体制・設備など)
・プロセス=実際に行った看護(患者教育・観察・ケア内容)
・アウトカム=看護の結果(満足度・転倒率・有害事象など)



