口腔ケア拒否!対策6選  ― 口腔ケアを嫌がる患者さんへの具体的な対応 ―

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2026.02.27
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臨床現場では、口腔ケアを嫌がる患者さんは少なくありません。「口腔ケアをしようとすると怒られた」「先輩みたいにうまく対応できない」など患者さんに嫌がられてしまうと、自分のケアが下手なのかもしれないと悩むこともあるでしょう。本記事では口腔ケアがなぜ必要なのかを改めて整理しつつ、現場での工夫を交えながら、口腔ケアを嫌がる患者さんへの具体的対応についてご紹介します。

口腔ケアはなぜ、どんな人に必要か

口腔ケアは「口をきれいにする」だけではありません。誤嚥性肺炎の予防、口腔内感染・全身感染の予防、食欲・嚥下機能の維持、口臭や不快感の改善などさまざまな目的があります。

特に高齢者、経口摂取量が少ない人、認知症がある人、術後や重症患者さんなどは口腔ケアの必要性が高いです。口腔内の汚れが命に関わることもあるので、嫌がられるから口腔ケアをしなくてよいのではなく、その人に合った方法を考えることが重要です。

口腔ケアを嫌がる患者さんへの具体的対策

対策①なぜ嫌なのか理由を探る

まず大切なのは、嫌がる理由に注目することです。「口の中を触られるのがこわい」「痛みや不快感がある」「過去に嫌な経験がある」「眠い・疲れている」など患者さんはさまざまな理由を抱えています。「どうして嫌ですか?」と一言聞いてみると患者さんの表情や反応が和らぐ場合もあり、信頼関係にも繋がります。

対策②声掛けを変える

「口腔ケアしますね」という一方的な声掛けが、拒否につながることもあります。「お口の中をきれいにしませんか?」「終わったらすっきりしますよ」など、目的を伝えながら選択肢を与える声掛けを意識しましょう。

対策③場所を変える

ベッド上での口腔ケアに違和感がある患者さんもいます。移動が可能であれば、洗面台まで一緒に行くのも有効です。日常の生活動作として受け入れやすかったり、看護行為の感じが薄れて主体的になれたりします。「歯磨きしに行きませんか?」と誘ってみると抵抗感が減ります。

対策④物品を工夫する

意外と多いのが、手袋やブラシのにおい、感触が苦手というケースです。看護師の使用する手袋は、独特なにおいを感じる場合があります。歯磨き粉は好きなものを選んでもらうのもよいです。スポンジブラシを小さめにするなど、看護師にとっては当たり前のものが、患者さんにとっては不快になっていることもあります。

口腔ケアのブラシについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

歯ブラシやスポンジブラシだけじゃない。便利な口腔ケアグッズ(柄付きくるリーナブラシとモアブラシの使い方)

対策⑤患者自身にやってもらう

介助にこだわらず、できる所は本人に任せることも大切です。歯ブラシを持ってもらう、鏡を見ながらやってみるなど、自立を尊重することで拒否感が軽減される場合があります。

対策⑥タイミングを変える

拒否が強い時は、無理にその場で行わないという判断も必要です。食後すぐは避けたり、覚醒がよい時間を選んだり、患者さんのタイミングに合わせることが、信頼にも繋がります。「今じゃない」だけの可能性もあるので、さまざまな時間でアプローチしてみましょう。

まとめ

いろんなアプローチで口腔ケアができるようになれば、対応できる場面が増えていきます。

・なぜ嫌なのか理由を探り、その思いに寄り添う

・声のかけ方を工夫する

・場所を変える

・物品を工夫する

・患者さん自身にやってもらう

・タイミングを変える

明日からのケアで、ぜひ参考にしてみてください。

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