がん治療による見た目の変化にどう対応する?外見ケアの工夫を紹介

観察・患者対応
2025.05.26
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がん治療による見た目の変化に悩む患者に対して、どのようにサポートしたら良いか悩んだ経験はありませんか?悩みや不安を傾聴することはもちろん、簡単にでもアドバイスができれば、患者の不安を軽減することができるかもしれません。
この記事では、がん治療によって起こり得る6つの外見の変化について、それらをカバーする工夫を紹介します。

1.髪の脱毛

帽子やバンダナ、ウィッグでカバーできます。脱毛の範囲や髪の濃さによっては、薄毛用のパウダーやつけ毛でカバーすることも可能です。
ウィッグの購入を考えている人には、居住地に助成制度があるかを調べてみるように勧めましょう。自治体が定める所定の要件を満たすことで、ウィッグの購入にかかる費用負担を軽減できるかもしれません。

2.眉毛・まつ毛の脱毛

眉毛やまつ毛の脱毛は、アイブロウやアイシャドウ、つけまつげといったメイクで目立ちにくくすることが可能です。眉毛を書くのが難しいという場合は、眉スタンプや眉型テンプレート、眉ティントなども活用できます。
まつ毛が抜けると目にゴミが入りやすくなったり、光をまぶしく感じやすかったりするため、メガネをかけるのも良いでしょう。

3.瘢痕

帽子やネックウォーマーといった衣類、カバーメイク、エピテーゼなどが活用できます。
形成外科や皮膚科での治療も可能ですが、美容上の理由だと健康保険が適応されない可能性があるため注意が必要です。

4.肌の変化

肌を清潔に保ちながら、保湿中心のスキンケアを行い、紫外線や摩擦などの刺激を避けることが大切です。かゆみや赤みなどのトラブルが出た場合は、主治医に相談するよう伝えましょう。
肌色の違いが気になる部分は、メイクや衣類でカバーします。

5.爪の変化

肌と同様に、清潔の保持と保湿が大切です。ハンドクリームやネイルオイルで小まめに保湿します。
変色したり、割れたりしている爪があれば、マニキュアやテープで保護しましょう。

6.乳がん術後の変化

ブラパッドやエピテーゼといった補整具を活用します。専用品である必要はなく、タオルや綿などを使って、自分に合うものを手作りしている人もいます。
補整下着や人工乳房の購入費用を助成している自治体もあるため、購入前に確認しておくと良いでしょう。

病気や治療に伴う見た目の変化は、単に患者を落ち込ませるだけではなく、社会生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
患者の不安を少しでも緩和できるよう、ぜひ今回ご紹介した内容を日々のケアに生かしてください。

【まとめ】

・脱毛:帽子やバンダナ、ウィッグ、メイク用品、メガネなどでカバー
・肌や爪の変化:保湿して刺激を避け、メイク用品やマニュキュア、衣類でカバー
・乳がん術後の変化:ブラパッドやエピテーゼでカバー
・ウィッグなどの購入費用が助成される自治体もあるため、購入前のリサーチが必要

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