在宅で介護している家族の介護負担を減らす方法

観察・患者対応
2025.05.26
0件のコメント

介護は24時間365日であり家族の介護負担は計り知れません。介護は長期間に及ぶこともあり介護ストレスを感じる家族も少なくありません。家族の介護負担軽減について検討するのも看護師の役割です。この記事では在宅で介護をする家族の介護負担を軽減できるサービスについてお話ししましょう。

1.訪問介護やデイサービスの利用

家族が介護のどの部分について負担を感じているのかをしっかりと把握する必要があります。例えば、介護者に腰痛がある場合、おむつ介助や着替えなどは訪問介護を利用するのもひとつです。また日中の頻回なトイレ介助や見守りが必要で介護負担を感じているのであればデイサービスの利用も検討すると良いでしょう。介護度によりデイサービスを利用できる日数は異なりますが、家族の希望も聞きながら介護負担を軽減できるよう考えていきましょう。

2.レスパイト入院の利用

レスパイトとは「一時的な休息や休憩」という意味です。レスパイト入院とは、在宅で介護をしている家族が一時的に介護が難しい場合や休息をとるために、要介護者を一時的に医療機関に入院させるサービスです。長く介護をしていると介護による疲れや燃え尽き症候群を発症する場合があります。介護者が一時的な休息を取ることで長期間に及ぶ介護をサポートする目的があります。家族の介護負担軽減目的だけではなく、日常的な医療ケアやリハビリテーションが受けられます。

3.ショートステイの利用

ショートステイは、要介護の人が一時的に介護施設などに入所するサービスです。介護保険制度における「短期入所生活介護」として提供されます。ショートステイは要介護者がこもりがちな生活になるのを予防したり、家族の休息したりするのが主な役割です。家族の体調不良や旅行などの一時的なリフレッシュなどの理由で利用が可能ですが、連続利用日数が30日という点は注意しましょう。宿泊サービスなので、一時的ではあるものの家族は夜間の介護からも解放されます。

・どんなサービスがあるの?短期入所生活介護

https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group12.html

【まとめ】

1.日々の介護負担の軽減を目的として訪問介護やデイサービスなどを有効活用すると良いでしょう。

2.医療的なケアを必要とする要介護者の介護負担軽減としてレスパイト入院は有効です。

3.要介護者が一時的に介護施設などに入所することで家族の介護ストレス軽減や自由な時間の確保が可能となります。

Share
  • Facebook
ページトップ