業務
2023.11.20
簡単! 体位変換
褥瘡や肺炎予防のための体位変換で患者さんの下にバスタオルを使ってごろんとやっていませんか?
これは、一度体験してみるとわかるのですが想像以上に怖いものなのです。 そこで患者さんの持つ力を最大限に使い、怖くない体位変換技術を身につけましょう!
右側臥位への体位変換
- 1.顔を右に向けます
2.両手を胸の上でクロスします。
3.向きたい方の手が下になるよう調整します。手は肩に近づけるようにし、指先が肩に触れる位置まで持って行くのがポイントです。上記により、上肢が体幹上に乗るため丸太のように転がりやすくなります。
4.両膝を拳分開くようにしてを立て、左の足低は一足分身体の外側にずらします。
5.患者がベッドを踏むと、臀部は持ち上がり、自然に両膝から上半身の順に右に向き始めます。上半身が右に傾いてきたら左手で右のベッド柵を掴んでもらいます。その後体を引き寄せれば完成です。
自分で動けない方の場合、介護者が両膝を立てて右に傾ければ、上半身も自然に右に傾きます。両膝が拘縮している方も同様に実施可能です。左側に寝る場合には、左手を下にし、両膝を開いて立てた後、右の足を一足分右にずらせば良いです。
【まとめ】
- 右側臥位への体位変換手順は以下の通りです
- 1. 患者に協力を促し、声かけをします。
- 2. 顔を右に向け
- 3.胸の上で右手が下になるようにして 両手をクロス
- 4. 両膝を開き、左足を右にずらす
- 5. 患者がベッドを踏み、臀部が持ち上がると、身体が右に傾く。患者に左手で右の柵を掴むよう指示し、体を引き寄せます。