0件のコメント
業務
2024.06.27
バランスボールを用いた下肢の筋力維持向上のための運動

高齢者が入院すると、数日であっても「下肢筋力が低下し歩きにくくなった」という経験を多くの方がされていると思います。

歩くことがままならなくなると、転倒の危険性は一気に高まりADLも急降下します。 そうならないために、ベッドサイドでバランスボールを使って簡単にできる運動をお伝えします。

1.使用するバランスボールは55cm大です。

空気は60〜70%程度入れます。

2.背もたれのある椅子に深く座り、床に置いたバランスボールの上に両足を乗せます。

①足踏み

・歩くように左右の足を動かすと、バランスボール内の空気が移動するため、楽に足踏みができます。

・小さく早くならないように、ゆっくり深く踏みます。

・片足を踏めば反対側の足は上がりますので、筋力が低下していても容易に足踏みが可能です。勿論筋トレ効果は十分に期待できます。

・麻痺がある人は、患側の足を健側の手で押せば同じように足踏みができます。

②蹴り出し

・両足を揃えて前に蹴り出します。

・元の位置に戻します

3.実施時間

①②それぞれを音楽1曲分、或いはコマーシャルの間だけ行うなど、日常生活の中に組み込むと毎日続けやすいです。

場所を取らず、天候に左右されず運動できます。病院でも、施設でも、自宅でも簡単に、安全に、苦痛無くできる運動です。

有料老人ホームでは、昼食前の5分間に待合ロビーで、懐かしの曲に合せて実施されていました。食前の軽い運動で食欲が増し、誰かと一緒に行うことで会話も盛んになり、楽しい食事に繋がります。歩行器を使用していた方が、ゴルフのラウンドができるようになり、体力や筋力の回復も期待できます。

【まとめ】

1. バランスボール上で足踏みや蹴り台運動だけで筋力アップできる
2. 室内で短時間で行えるので、続ければ筋力アップに効果的

Share
  • Facebook
関連記事
ページトップ