飲むだけじゃない!カプセル内視鏡検査で看護師が気をつけたいポイント

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2025.08.6
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「カプセル内視鏡検査って、飲むだけで簡単そう」そんなイメージ、持たれていませんか?
実は、事前の説明から食事制限、装置の取り扱いや排出確認まで、看護師のサポートがとても大切な検査です。

患者さんが安心して検査を受けられるためには、検査の流れを理解したうえで、細かな声かけや観察、準備が必要不可欠。
今回は、カプセル内視鏡検査における看護師の実践ポイントをわかりやすくお伝えします!

1.カプセル内視鏡検査とは

侵襲が少ない検査なので、通常の内視鏡検査が苦手な方におすすめです。2〜3cmほどのカプセル型のカメラを口から飲み込んで行います。カプセルの中にはカメラやライトなどが搭載されており、消化管を通過しながら体の中を撮影します。撮影された画像は患者の体に装着したレコーダーに記録され、後で医師が撮影された画像を確認する仕組みです。検査後カプセルは便とともに排泄されます。

2.注意したい事

検査前は通常の内視鏡検査と同様に、下剤を使用して腸をしっかり綺麗にする必要があります。また、施設によって異なりますが、カプセル内視鏡を飲み込んだ後は、2時間は水分のみ、4時間後から軽食の摂取が可能となるなど、食事制限が設けられています。

さらに、カプセルの排出が確認されるまで普通食を控えるよう指示されることも。これは、腸内でのカプセルの停滞や閉塞を防ぐための安全対策です。そのほか、検査中はデータを記録する装置を身につける必要があり、トイレ使用時などにうっかり落としそうになることもあります。

特に、ベルト型や肩掛け式の装置はズレやすいため、あらかじめ装着方法や動作確認をしておきましょう。また、カプセル内視鏡を回収しなければならない検査の場合は、うっかりトイレに流してしまうと大変なことになります。排出方法や注意点についてあらかじめ丁寧に説明しておきましょう。

3.カプセル内視鏡検査の看護のポイント

まずは検査の目的や流れを丁寧に説明しましょう。その際、痛みが伴わないことや、通常の生活が送れることを伝え、不安の軽減を促します。検査の前日から当日にかけての食事や水分摂取、服薬についても、あらかじめ患者に説明しておくことが大切です。また、カプセル内視鏡検査では、データレコーダーの装着が必要となるため、取り付け位置や固定状態に問題がないか確認しましょう。検査開始時には、カプセル内視鏡の飲み込みを見守ります。検査後は、排便状況とあわせてカプセルが排出されたかを確認します。

【まとめ】

1.カプセル内視鏡検査は侵襲が少ないため通常の内視鏡が苦手な方にオススメ。

2.カプセル内視鏡検査を受ける前後での注意点があります。しっかり確認しましょう。

3.事前準備や患者への説明はしっかりと行いましょう。

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