物品
手動血圧計は非常に精度が高く信頼性があり、自動血圧計が不適切な場合に使用されます。水銀血圧計やアネロイド血圧計などがあり、構造がシンプルで故障が少ない特長がありますが、測定にはスキルが必要であり、日常的なモニタリングには向いていません。一方、自動血圧計は患者が自宅で使用するのに便利で、簡便かつ効率的な測定が期待できます。腕式と手首式があり、手首式は携帯性が高いものの、やや誤差が生じる可能性があります。腕式の方が正確で信頼性が高いです。患者の状態や使用状況に応じて適切な血圧計を選択する際には、使い勝手や簡便性を検討するとよいでしょう。
循環器内科
患者さんが突然「胸が痛い」と訴えたときどうしますか?急変の場面ではどうすればいいか分からなくなった経験がある方も多いと思います。胸痛が起こった時の観察点は顔面蒼白がないか、意識レベルはどうか、どんな痛みか、どこが痛いか、どのくらい続いているか、胸痛以外の付随している症状を観察します。そして安楽な姿勢をとらせ、バイタルサインを測定する(脈が触れるか確認する)血圧が低ければ下肢挙上、呼吸が苦しい場合は頭部挙上、側臥位を行う。意識がないときは気道確保し心肺蘇生、周りの助けを呼びます。院内放送やコードブルー要請、もし外であれば救急車を呼びます。
代謝内科
インスリンはいくつか種類があり、効果の出方もさまざまです。注射のタイミングや特徴が異なるので、まずそれを頭に入れなければいけません。処方がでているから何となく打っているというのは危険です。きちんと理解した上で患者さんに関わりましょう。また保存方法や施行時の取り扱い方法も気をつけなければなりません。わからないときは薬剤師に確認しましょう。
業務
アンプルは薬を封入したガラス容器で、アンプルカットは手でアンプルを切る作業です。
アンプルの特徴は尖った先端とくびれたカット部分で、目印は線や点で表示されます。
アンプルカットの際は、薬液の先端に気を付けつつ、アルコールで消毒し、カット部分を保護しながら行います。
手順には利き手の親指を添えるなどの注意点があり、慎重に力を加えてカットすることで怪我をふせぐことができます。
血液内科
カルテには多くの情報が詰まっています。すみからすみまで全部をみて理解し患者さんのケアにあたればよいのですが、患者さんの人数、疾患、タイムスケジュール色々な状況を考えると全ては難しい。 今回は血液内科の患者さんのケアにあたる場合に必ず押さえたいバイタル等の情報となぜ必要なのかをお伝えします。
観察・患者対応
入院中に治療で必要な点滴。痛み、違和感があり患者さんにとっては苦痛が伴うので無意識に抜いてしまうことがあります。患者さんが点滴を抜いてしまうことを「自己抜去」といいます。もう少しで勤務が終わりというタイミングで自己抜去があり再留置をした経験がある方も多いと思います。そこで、点滴の自己抜去を防ぐ具体的な方法3選を紹介していきます。
観察・患者対応
一見、せん妄と不穏は似ているように感じますが少し状態が異なります。
せん妄は意識障害で、記憶や行動に問題があり、興奮状態に陥ることがあります。不穏は興奮し、穏やかでない状態を指します。
せん妄のケアでは、高齢者、認知症患者、眠剤使用者、脳血管疾患の既往がある人がせん妄になりやすいです。症状は可逆的であり、必要に応じて薬物治療の検討が必要です。
不穏では、認知症や精神疾患の人、環境の変化、病気、薬副作用が引き起こす可能性があります。興奮がおさまるよう傾聴や安全確保をし、必要時スタッフの交代も検討しましょう。
観察・患者対応
業務は患者の命に直結するため、慎重さが必要です。薬が床に落ちたり口内に残ることを防ぐため服薬状況を確認することが大切です。
又、飲み込みやすいよう適切な水分摂取や服薬ゼリーの使用の検討をすることも大切です。
そして、PTPシートの誤摂取を避けるため一包化がおすすめです。一包化できない場合は薬剤もあるので薬剤師とも連携していきましょう。
在宅
認知症とせん妄の違いは、認知症は進行的で持続的な症状があり治療が難しい反面、せん妄は一時的な混乱で改善可能です。
高齢者が在宅でせん妄になる原因は、身体の変化、認知機能の低下、社会的孤立、環境の変化、薬の使用など。
家族や介護者は定期的な健康チェック、服薬管理、環境整備、社会的活動の促進に注意し、安心な環境を提供することが重要になります。