口の中で張り付いた口蓋苔を剥がそうとして出血させてしまった、喉でゴロゴロしている痰を吸引で取ろうとしたら出血させてしまった、そんな経験はありませんか?
口腔ケアや吸引は自力喀痰できない患者にとって不可欠ですが、苦痛の大きい処置のひとつです。このケアが上手くできれば患者さんに安心を提供することができます。
そんな時の強い味方、モアブラシです。 今回はモアブラシを用いたマッサージから口腔ケアと自力喀痰を促す技術をお伝えします。
入院中の患者さんが治療の際に使う薬の中には微量を時間をかけて投与する薬もあります。そのような時に使うシリンジポンプ。普段、使う機会が少ないと分からなくなりますよね。そんな時に役立つシリンジポンプの使い方とポイントを紹介していきます。
膀胱留置カテーテル留置時、尿の排出が滞る可能性があります。カテーテルの屈曲、閉塞、畜尿バッグの位置が膀胱より上にあることが原因となります。対応として、カテーテル位置の調整と畜尿バッグの下部配置があります。また、フォーレ再挿入や膀胱洗浄も検討されます。感染予防のため医師の指示に従い適切な器材を使用が必要です。
患者自己抜去時は速やかな対応が必要です。再挿入が必要な場合があります。
尿漏れの場合、原因は屈曲や閉塞だけでなく、カテーテルの太さが不適切なことも。分析し、固定位置変更や太さ調整、再挿入などの対応を検討しましょう。
柄付きくるリーナブラシはヘッドに球状に軟らかいブラシが付いています。歯ブラシのように使えますが、口当たりがソフトなため、口腔ケアに抵抗が強いかたに適しています。
モアブラシは軟らかい毛が球状についています。吸着性が良いため口腔内乾燥や汚染が強い方の口腔ケアに適しています。
これらのブラシは球状で、口腔内の形状に沿わしやすいです。また柄の先が曲げられるため、口腔内で無理なくブラシの方向が変えられます。しなりがありマッサージやストレッチなど口腔リハビリも適しています。
手動血圧計は非常に精度が高く信頼性があり、自動血圧計が不適切な場合に使用されます。水銀血圧計やアネロイド血圧計などがあり、構造がシンプルで故障が少ない特長がありますが、測定にはスキルが必要であり、日常的なモニタリングには向いていません。一方、自動血圧計は患者が自宅で使用するのに便利で、簡便かつ効率的な測定が期待できます。腕式と手首式があり、手首式は携帯性が高いものの、やや誤差が生じる可能性があります。腕式の方が正確で信頼性が高いです。患者の状態や使用状況に応じて適切な血圧計を選択する際には、使い勝手や簡便性を検討するとよいでしょう。
アンプルは薬を封入したガラス容器で、アンプルカットは手でアンプルを切る作業です。
アンプルの特徴は尖った先端とくびれたカット部分で、目印は線や点で表示されます。
アンプルカットの際は、薬液の先端に気を付けつつ、アルコールで消毒し、カット部分を保護しながら行います。
手順には利き手の親指を添えるなどの注意点があり、慎重に力を加えてカットすることで怪我をふせぐことができます。
入院中に治療で必要な点滴。痛み、違和感があり患者さんにとっては苦痛が伴うので無意識に抜いてしまうことがあります。患者さんが点滴を抜いてしまうことを「自己抜去」といいます。もう少しで勤務が終わりというタイミングで自己抜去があり再留置をした経験がある方も多いと思います。そこで、点滴の自己抜去を防ぐ具体的な方法3選を紹介していきます。
一見、せん妄と不穏は似ているように感じますが少し状態が異なります。
せん妄は意識障害で、記憶や行動に問題があり、興奮状態に陥ることがあります。不穏は興奮し、穏やかでない状態を指します。
せん妄のケアでは、高齢者、認知症患者、眠剤使用者、脳血管疾患の既往がある人がせん妄になりやすいです。症状は可逆的であり、必要に応じて薬物治療の検討が必要です。
不穏では、認知症や精神疾患の人、環境の変化、病気、薬副作用が引き起こす可能性があります。興奮がおさまるよう傾聴や安全確保をし、必要時スタッフの交代も検討しましょう。
業務は患者の命に直結するため、慎重さが必要です。薬が床に落ちたり口内に残ることを防ぐため服薬状況を確認することが大切です。
又、飲み込みやすいよう適切な水分摂取や服薬ゼリーの使用の検討をすることも大切です。
そして、PTPシートの誤摂取を避けるため一包化がおすすめです。一包化できない場合は薬剤もあるので薬剤師とも連携していきましょう。