緑茶には、殺菌作用や抗酸化作用といったさまざまな効能があり、健康の保持・増進に役立つことが知られています。病院や施設で働く人のなかには「ケアに緑茶を活用している」という看護師さんもいるのではないでしょうか。
今回は、患者さんの健康維持やリラクゼーションに役立つ、緑茶を使った看護ケアのアイディアを3つご紹介します。
【緑茶の効能とケアへの活用】
緑茶には殺菌作用や抗酸化作用があり、健康の保持・増進に役立つことが知られています。
緑茶の主な成分と効能
●カテキン: 抗酸化作用や殺菌作用があり、生活習慣病や虫歯、口臭の予防に効果的です。
●テアニン: リラックス効果があり、ストレス軽減に役立ちます。
●ビタミン: ビタミンC、B2、Eが含まれ、皮膚や粘膜の健康維持をサポートします。
看護ケアのアイディア
●ハンドケア:
拘縮のある患者さんには、茶葉を包んで握ってもらうことで消臭や湿潤軽減の効果が期待できます。手袋を使うことで、さらに使いやすくなります。
●フットケア:
入浴できない患者さんに対しては、煮出した茶葉を指間に塗布してパックとして利用し、余った緑茶で足指の清拭や洗浄を行うと良いでしょう。リラックス効果も期待できます。
●口腔ケア:
緑茶を飲むことで口腔内の清潔保持や口臭予防が期待できます。自力でケアが難しい患者さんには、冷ました緑茶をスポンジブラシで使用する方法もあります。
すべての患者さんに効果があるとは限りませんが、緑茶をケアの一環として取り入れることで、患者さんの健康と快適さをサポートできます。いつものケアに生かしてみてはいかがでしょうか。
【まとめ】
-拘縮のある患者さんに茶葉を包んで握らせると消臭・湿潤軽減
-煮出した茶葉で指間をケアし、余った緑茶で足指を清拭は入浴できない患者さんのフットケアとリラックス効果が得られる
-口腔ケアに緑茶を活用すると清潔保持や口臭予防が可能