看護実習で使える!患者さんの情報収集のコツ3選

実習サポート
2026.04.27
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実習で患者さんを受け持つと、まず始まるのが情報収集。カルテを読み込んで準備したはずなのに、いざ病室に入ると「何を聞けばよかったんだっけ……」「『大丈夫です』で終わってしまったらそのあとどうしよう……」と悩んだ経験はありませんか?
この記事では、情報収集の目的をおさらいしたうえで、患者さんのことが自然とわかるようになる3つのコツを紹介します。

情報収集はなんのため?

情報収集とは、患者さんの身体的・心理的・社会的な状態を把握し、個別性のある看護を提供するための土台をつくる作業です。

主な情報源には次の2種類があります。

・主観的情報(S情報):患者さん本人が語る言葉や訴え

・客観的情報(O情報):検査データ・バイタル・観察から得られる事実

カルテや看護記録はO情報の宝庫ですが、S情報は患者さんとの直接のかかわりからしか得られません。どちらも大切にすることが、情報収集の基本です。

患者さんの情報収集のコツ3選

患者さんのことをより深く知るために、ぜひ次の3つを意識してみてください。

1. カルテの情報は「スタート地点」

カルテに書かれていることは、あくまでも過去の記録です。「カルテにこう書いてあるから」と決めつけず「カルテにはこう書いてあるけど、実際はどうなんだろう」という視点で患者さんに関わることがポイント。

記録では「前向きに療養中」とあっても、実際は退院後の生活に大きな不安を抱えていたり、療養に対する複雑な気持ちを抱いていたりするケースは少なくありません。治療の段階や体調によって、患者さんの心理状況や考えは大きく変わることもあります。記録を鵜呑みにせず、自分の目と耳で確認することを習慣にしましょう。

2. 「見る」情報収集を意識する

情報収集と聞くと、カルテの読み取りや患者さんとの会話だけと思い込みがちです。実は情報収集は「読む」「聞く」だけではありません。病室に入ったときの環境の様子も、患者さんを知るために大切な情報源です。ベッドサイドに何が置かれているか、表情や声のトーン、体の動かし方はどうか。——言語化されていない患者さんの状態や価値観が、観察から見えてくることがあります。「見る」情報収集を意識してみましょう。

3. 「答えやすい質問」から始める

「何か困っていることはありますか」という漠然とした質問は、患者さんによっては、答えにくいことがあります。「昨日の夜はよく眠れましたか」「食事の量はいかがでしたか」など、具体的で答えやすい質問から会話を始めることがおすすめです。自然と言葉が引き出しやすくなり、小さな会話の積み重ねが、深い情報収集につながっていきます。

まとめ

・情報にはS情報とO情報がある。
・カルテ内の情報を鵜呑みにしすぎない。
・カルテから「読む」、会話から「聞く」だけでなく、観察から「見る」で情報を得る意識をする。
・より具体的で「答えやすい質問」から、相手の言葉を引き出す。

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