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救命救急
2023.09.7
急変は突然やってくる。心停止の初期対応。

とある夜勤の場面。消灯してほっと一息。先輩は休憩に入って人は少ないけど、今日は落ち着いててよかったな。
とその時!突如鳴り響くアラーム。慌てて駆けつけると患者さんの様子がおかしい。
急変対応ってなにからやればいいんだっけ!?


「急変は忘れたころにやってくる」突然の不整脈アラーム。なにから対応するか復習していきましょう。

1.意識の確認

大きな声で呼びかけながら意識を確認しよう。会話はできるのか、手足の動きは見られるのか。肩を叩きながら声をかけます。

2.呼吸の確認

声掛けに反応がなければ、次は呼吸の確認。「正常な呼吸をしているか」がポイント。患者さんの胸郭の動きをよく見て、呼吸ができているかを確認します。しゃくりあげるような呼吸をしていれば、それは正常な呼吸じゃなくて、危険な死線期呼吸かも。


3.循環の確認

頸動脈が触知できるか。頸動脈が触知できれば血圧は60mmHg以上で、脳に血は送られている。ここは自信のない人はスキップしても大丈夫。正常な呼吸をしていなければ心停止と判断します。

4.その場を離れず応援要請

意識、呼吸、循環が確認出来たら応援を呼びましょう。大事なのは、自分はその場を離れないこと。急変対応に必要なヒト、モノを早急に集めることが重要です。

5.質の高い胸骨圧迫

心停止だと思ったら迷わず胸骨圧迫を開始。胸骨圧迫は脳に血流を送る大事な処置。

4つのポイントを意識して実施

1.位置:胸骨の下半分 2.深さ:5~6㎝ 3.リズム:100~120回 4.リコイル(もとの位置に戻す)

中断時間が最小限になるように絶え間なく胸骨圧迫を行う

初期対応でここまでできたらパーフェクト。あとはチームで対応しよう。

【まとめ】

心停止時の初期対応は、
1.意識の確認 2.呼吸の確認 3.循環の確認(省略可) 正常な呼吸をしていなければ、心停止と判断 。 応援を呼び、ヒトとモノを集める。応援が来るまで、絶え間ない胸骨圧迫を行う。

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