訪問看護が怖かった私が不安を乗り越えるまで

観察・患者対応
2026.05.21
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訪問看護への転職を考えていると話すと「1人で訪問するのは怖くない?」「急変があったらどうするの?」と聞かれることはありませんか。実は私も病院から訪問看護へ転職した一人で、最初は同じような不安を抱えていました。そんな不安を胸に、実際働き始めると現実は別のものでした。働き始めたときに感じた不安や戸惑いを乗り越え、訪問看護の面白さに気づくまでのことをお話しします。

①1人訪問やオンコールへの不安

病院勤務から訪問看護に転職すると決めたとき、正直なところ不安もありました。看護師の友人たちからも「1人で訪問するの怖くないの?」「オンコール対応とか大丈夫?」とよく聞かれました。病院勤務は常に周りに医師や看護師がいるので、わからないことや困り事があってもすぐヘルプが出せる環境です。しかし、訪問看護は1人で訪問し対応するため「もし緊急事態に直面したら、対応できる?」と不安がありました。

②急変対応へのプレッシャー

いざ、訪問看護で働いてみると、訪問の多くは健康管理や入浴介助、褥瘡の処置など日常的なケアでした。しかしターミナルの利用者さんを受け入れると、状態変化や薬剤変更など、緊急対応が必要となる場面が多くなります。けれども、訪問看護初心者もいきなりすべてを1人で判断するわけではありません。慣れるまでは経験のあるスタッフと同行し、1人で訪問するようになってもわからなければ連絡・相談できる体制がありました。

③はじめての訪問のエピソード

はじめての訪問で最も印象に残っているのが、同居する家族からケアについて指摘を受けたことです。訪問看護では、それぞれのご家庭で使う物品や置き場所、ケアのやり方、が異なります。私が病院勤務時代と同じ方法でケアをしようとすると、家族から「この人なんかやり方が違うわね」と指摘を受けました。ケア自体は間違っていなかったものの、ケアするときの物品の置き場所や準備の順番がいつも来る看護師と違ったのです。病院では複数の看護師がかかわるため、手順の細かな違いを指摘されることはあまりありませんでした。しかし訪問看護では「その家ならではのルールや手順」が利用者様やご家族の安心感に直結しています。普段訪問している看護師のやり方をよく知っている家族にとっては、その看護師の方法が「いつものやり方」であり、生活の秩序を守る大切なものなのだと感じました。

④「やってみてわかったこと」

1人で訪問することやオンコール対応は、ある程度経験した今でも緊張することもあります。しかし、すべて1人で対応するというわけではありません。わからないときは、他のスタッフに相談できます。

病院との違いは、利用者さんのフィールドにお邪魔をするということ。病院以上に各家庭、各個人に合わせたケアを考えていく必要があると私は感じました。そのに気づいてから、訪問看護の面白さが少しずつ分かってきたように思います。

まとめ

訪問看護は1人で訪問する場合も多く、不安を感じる人も少なくないでしょう。実際働いてみると困ったときは相談できる体制があり、決して1人で対応しなければならないわけではありません。病院とは違う環境で最初は戸惑いましたが、それぞれの利用者さんに合わせたケアができることがこの仕事の大きなやりがいだと私は感じています。

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