看護ケアは何をしたらいい?小児実習が教えてくれた“患者と家族を見る”という看護の軸

実習サポート
2026.02.28
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小児実習は、成人や老年実習とは違い、何を看護ケアとして関わればよいのか迷いやすい実習です。退院までの期間が短く、計画を立てる時間がなかったり、付き添いの家族がケアを行っていたりすると、「何もできなかった」と感じてしまうこともあります。

これは、小児実習で立ち止まってしまった学生時代の体験を今の視点で振り返った記録です。

ケアが思いつかなくて看護計画ができない

小児実習で、受け持ち予定だった患児が急に退院してしまい、「今日は何をすればいいのだろう」と戸惑った経験はありませんか。

 小児科実習時、私は「患児にどんな看護ができるのだろう」と悩みながらも教科書に載っているような清潔ケアや観察、退院後を見据えた指導や教育などの看護計画を立てようとしていました。
 しかし、家族が身の回りのことをほとんど行っており、清潔ケアや大きな介助が必要な場面も見当たりません。

 成人実習では自然に浮かんでいた指導やケアが、小児では思い浮かばず、時間だけが過ぎていきました。

結果として、その日は患児と一緒に遊ぶことしかできませんでした。
 当時は「これで良かったのだろうか」と自信を持てませんでしたが、今振り返ると、その関わりが無意味だったとは思いません。
 ただ、もう少し違う視点を持つことができたのではないかと感じています。

振り返りー今ならどうするか

 小児科への入院は、患児本人だけでなく家族にとっても大きな負担であることが子育てをしてきた今ならよく分かります。
生活の変化やきょうだいのこと、仕事や家事との両立など、家族が抱える不安は少なくありません。
そのため、患児だけでなく家族も含めた関わりを看護として捉える視点が必要だったのだと思います。

例えば感染症での入院であれば、退院後に「どうすれば次の入院を防げるか」という視点で関わることもできました。
体調が悪くなったときの様子を一緒に振り返り、早めに受診する判断につなげることも看護の一つです。
これは、入院体験を前向きに意味づける関わりでもあります。

清潔ケアについても同じです。
小児は代謝が高く汗をかきやすいため、状態に応じて通常よりこまめなケアを考えてもよかったと思います。
元気な時には遊びを取り入れた足浴、しんどい時にはベッドサイドでできる手浴や洗髪など、負担の少ない方法も選べました。

学びとまとめ

あの時は、教員や実習指導者に提出する看護計画記録をまとめることに意識が向きすぎており、「正しい看護計画を立てること」や「記録として整えること」が目的になってしまっていました。

 その結果、目の前の患児と家族にとって今どんな関わりが必要なのかを深く考える余裕がありませんでした。
しかし、その戸惑いがあったからこそ、今は患者さんや家族の不安に耳を傾ける看護につながっています。

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